このブログのタイトルは「何かのヒント」としている。
しかし、ここに至るまでにタイトルをあれこれ考えたので、忘れないうちに実例と共にその過程をメモしておきたい(まさしく今、悩んでいる人のためのヒントになるかもしれないので)。
「美人のしゃっくり」
これはかなり早い段階で思いついた。
何となく丸谷才一風で、気が利いているような雰囲気があるが、毎度毎度は見たくない。
もっとアッサリしたタイトルがいい。
「きぐしねいです」
つげ義春の漫画に出てくる方言の台詞で、人目をひきつける力はあると思ったが、パッと見て意味不明のタイトルはつけたくないので却下。
「控え目忍法帖」「控え目帖」
これは有力候補だった。
自分は「目」というニックネームにしていて、アイコンも目なので分かりやすい。
また、いつも「控え目」にしています、という大人しい感じを出せばよいとも考えた。
メモも残っている。
ノーマルな雑記帳的なブログで「控え目忍法帖」というタイトルはどうか?
これだと目のアイコンとも合っているし、「いつも控え目を心がけている」という設定のブログなので、話題になって騒がれている事件に言及したりしない。
これぞ、
控え目忍法!
「世間で話題になっている社会的事件に言及しない!」
更新頻度がスローでも「控え目」にしていますで通るのだ。
控え目が口癖のブログという設定はいいかもしれない。
しかし、ふざけるブログではないので、毎度毎度「忍法!」などと言ってはいられないし、「控え目」な態度を維持できない気もした。
よって却下。
「蜥蜴がニャー」
やけくそ気味で考えたタイトル。
なぜ蜥蜴なのに「ニャー」なのか?
という興味を持たれたらいいなあと思った。
しかし、タイトル詐欺のように思えて却下。
「ミニミニ小作戦」
映画のタイトルのもじり。
「ミニミニ」と来て「小作戦」。
ちょっと面白い。
と思ったが、受けを狙って書くブログではなくて「言論」を中心にしたいと考えているので却下。
他に、「淡々と」「断片帳」といった候補もあったが、アッサリしすぎているのも退屈だし、派手、受け狙いというのも飽きそうで嫌だ。
「昼になったり夜になったり」
という案もあった。
当たり前のことを言っているようで、何となく深いような感じがある。
そして、押し付けがましくない。
「昼になったり夜になったり」にしよう。
このタイトルは前々から自分で良いと思っていたので、
今こそ使うべきだ。
気取りがなくてよい。
しかしちょっと長いかとも思う。
「昼と夜」
の方がいいか。これだと意味不明になる。
肩の力を抜いて書けそうな感じがある。
ここまで来て、やっと「長いタイトルはよくない」「気楽に書ける感じ」という条件を出すことができた。
ある程度、「意見」や「考え」を書くが、堅苦しくはない感じで、タイトルは短いこと。
という風に絞ってみて「ヒント」という言葉にたどり着いた。
小林秀雄の「考えるヒント」、それを踏まえた小山薫堂「考えないヒント」という題名の本もあって、どちらもシンプルで良い印象があったので、それに倣ったという面もある。
「何かのヒント」というタイトルにしよう。
このくらい短くないと、落ち着かない。
ブログを書き続けることに関する記事をいくつか読んだが、「書けなければ・書きたくなければ書かなくていい」
という突き放した意見が割に目立っていたように思う。
「みんな別々でいいではないか」というのも。
それはどちらもその通りなのだが、
「困った人を助けよう」
「技術や知恵を共有しよう」といった意見がない。
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0823
タイトルは「何かのヒント」で作ってみた。
はっきりした意見を提出するのは難しいが、誰かの何かのヒントになるような視点や、ちょっとした感想は書けるのではないか。
という風に、タイトルと内容が同時に整ったような「でき方」だったので、自分ではまあまあ上手く行ったと思っている。