今から10年ほど前に自分で書いていたブログを読んでいたら、ケチ指南のようなバカバカしい文章が出てきた。
真面目に書いた文章がどこかへ消えてしまっても、さほど惜しいという気持ちにはならないが、これは勿体ない気がするので、ここに置いておくことにする。
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「ドケチ読書人」みたいな人がケチケチ読書生活の工夫を教えてくれるという企画はどうだろうか。
「暮しの手帖」でそういう特集をしてほしいが、しないだろうから「暮しの手帖」風に自分で書いてみよう。
新品のびん入りインスタントコーヒーの蓋を回してとりますと、その中に厚紙の内ぶたがあります。
この内ぶたを丁寧にはがして、まん中から二つに折ってセロハンテープでとめます。
おしゃれなしおりの出来あがりです。
お刺身の横にそえられている千切りの大根は、口をつけられないお客さまが大勢いらしたときには、たくさん残ってしまうこともあります。
この千切りは適度にしめり気があって、ウェットティッシュのような使いごこちです。
特に昔の中公新書のビニールカバーの、縮んで黒ずんでいる部分の汚れをふき取るには、最適なのです。
皆さんもおためしあれ。
ハンバーグのつけあわせにもう一品なにか欲しい時は、すっかり黄ばんで茶色の域にまで達している角川文庫の、おしまいの方の広告サラダはいかがでしょう。
ページを2、3枚ちぎり、手でくしゃっと丸めてドレッシングをかけます。たくさん食べるとお通じもよくなります。