書くことなし日記:ほげちゃん編

 

 


トイストーリー、もしくはアザゼルさんみたいな面白さのある絵本 ほげちゃん - 凡夫じゆうちょう

以前、異生凡夫 (id:bonpusan)  さんにお勧めした「ほげちゃん」という絵本についてブログで言及していただいた。

このところ他のブログで採り上げていただく機会が増えているので、なるべくそういう情報もきちんと整理しておきたい。

 

べ、別に言及されて嬉しかった訳じゃないんだからねっ(ツンデレ)!

 

と書いてもあまりサマにならない。

最初はそういう長いカテゴリー名があれば面白いかもしれないと考えたのだが、作ってみたら本気で恥ずかしくなってきたので、もう少し渋く「言及されちまったぜ」というカテゴリーを作った。

 

この「ほげちゃん」は、読むと気分がさっぱりする、まさにカタルシス(浄化)作用のあるコメディなので、誰にでもお勧めできる。

また、この他にも、多少読者を選ぶような絵本でお勧めしたい本が二冊あるので、ついでに紹介しておきたい。

 

怪談えほん (1) 悪い本

怪談えほん (1) 悪い本

 

 

一冊目は「悪い本」で、これを読んだ時の嫌な感じというのは何とも言いがたい。

当時の自分が書いた感想を見ると「錆でガサガサになったナイフが、心の奥に刺さったような」嫌な感じだと書いてある。

 

ややネタバレ部分もあるが、作者のインタビューもある。

http://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/07951/

 

 

「いらっしゃいますよね、大人の方で絵本がお好きな方って。でも、私自身はそういうタイプじゃないんで」

 

「絵本だから、ということではなく、結局、現代もののミステリで書いていることをそのまま書いたような気がしています」

 

 

と言うだけに、ホンワカした雰囲気の絵本を読んで「心がほっこりしました」なんて感想を書くような連中を、地獄の底に叩き落すような内容である。

 

 

もう一冊は「こうちゃん」という絵本で、もともと絵本を想定して書かれた文章ではない、散文詩のような須賀敦子の文章に酒井駒子の絵が添えられたもの。

 

こうちゃん

こうちゃん

 

 

全体としては「絵本」風になっているものの、実質的にこれはいわゆる「絵本」というジャンルに入れていいのかどうか、はっきりしない。

また、要約して伝えにくい、わかりやすい解釈を導き出せない内容なので、読んだ人それぞれによって受け止め方が大幅に異なる本だとしか言えない。

 

「悪い本」も「こうちゃん」も、誰にでもお勧めという訳にはいかないが、私にとっては揺るぎない名作中の名作なので波長の合う人にはぜひお勧めしたい。