保険を知るための小さな鍵:自転車保険と個人賠償責任保険

 

 

ankoro - 『自転車買ったら保険加入義務 兵庫県、全国初の条例案…』 へのコメント

義務化といっても罰則無し、努力目標

2014/10/22 10:24 にブックマーク


というニュースを目にした。

 

自転車と歩行者の事故が増えているとして、井戸敏三兵庫県知事は20日、自転車の購入者に自転車保険の加入を義務づける条例案を来年2月にも県議会に提案すると表明した。県によると、自転車保険加入の義務化は全国初という。

 

 県は今後、保険会社を公募し、年間1500~2千円程度の保険料で、事故でけがをさせた相手に払う賠償金を補償する自転車保険を新設する方針。そのうえで、自転車販売店から客に加入を勧めてもらうことなどを検討している。罰則は設けない。

 

 県によると、県内では自転車と歩行者の事故が2013年に175件と04年から1・9倍に増加する一方、自転車保険の加入率は24%にとどまる。昨年7月には神戸地裁で、60代女性を自転車ではねて寝たきりの状態にさせたとして、乗っていた少年の保護者に9500万円の賠償を命じる判決が言い渡された。

 

 県は6月、対策を検討する有識者会議を設置。今月17日に保険加入の義務化を県に提言した。井戸知事は20日の会見で「条例で義務づけることによって保険加入の促進を図りたい」と述べた。

 

 

上からいきなり「義務」と言われると、いかにも命令されているようで反発の声があがりそうだが、「罰則は設けない」と記事には書いてあるので、努力目標のようなものらしい。

 

県知事が、

「自転車事故によって、誰でも高額の賠償責任を負う可能性が高まっている、だから自転車保険に入るべきだ」

という意味のことを言いたいのなら、その「自転車保険」とは、ほぼ「個人賠償責任保険」を指している。

 

それなら、

1.火災保険とセットになっているケースが多いので、既に契約している人が多いかもしれない

2.契約していない人でも自動車保険や傷害保険に個人賠償保険を付け加えれば済むかもしれない

という注意も併せてアナウンスするべきだ(ダブって保険に入るのは無駄なので)。

 

もし、このブログを読んでいる人の中で、

「自転車保険にわざわざ入るのは面倒だが、火災や自動車や傷害保険に個人賠償保険を付け加えてみたい」

と考える人がいたら、保険会社か担当者に電話をするだけで、

 

・いま自分が加入している保険に個人賠償責任保険がついているか否か

・(否の場合)個人賠償責任保険を今日から付帯したらいくらになるか(おそらく月に百数十円程度)

・事故があった場合に示談交渉はしてもらえるか否か

・家族(親や子)は対象になるかどうか

・保険金額は最高でいくらの設定になっているのか(おそらく数千万円なので、1億や無制限の場合は保険料がどの程度変わるのか)

 

くらいは簡単に確認できる筈である。

 

こちらも併せてお読み下さい。

保険を知るための小さな鍵:個人賠償責任保険 - 何かのヒント

 

別の記事へジャンプ(ランダム)