雑誌卍固め:「レコード・コレクターズ 」2014年 11月号

 

 

雑誌について感想を書くブログはあまり無いので、自分が少し書いてみようという果敢な試み、それが「雑誌卍固め」である。

時々しか雑誌を買わないので、時々しか書けないところが難点だが……。

 第一回目は「レコード・コレクターズ」の2014年11月号で、特集が「日本の女性アイドル・ソング・ベスト100 1980-1989」である。

 

レコード・コレクターズ 2014年 11月号

レコード・コレクターズ 2014年 11月号

 

 

 【特集】 日本の女性アイドル・ソング・ベスト100 1980-1989

9月号に続いて“女性アイドル・ソング・ベスト100"の80年代編をお送りします。80年代に入ると世代交替が起こり、70年代以上にたくさんの女性アイドルたちが登場。ロック~ニューミュージックの作曲家たちが曲を提供するようになり、打ち込みサウンドなど編曲面でも大きな変化が現われました。この時代に続々と送り出されたアイドル・ソングは、本誌読者の方々のお耳にも当然届いていたはずです。今回はシングル・リリースされ、なおかつトップ40位以内に入ったA面曲から30曲ずつ、25名の筆者の方々に選んでいただき、その結果を元にランキングを作成しました。

■ 本誌執筆陣25人の投票によって選ばれた必聴のシングル100曲!(池上尚志、伊藤秀世、遠藤哲夫、大久達朗、小川真一、小山守、サエキけんぞう、崎山敏也、篠原章、鈴木啓之、ヒロ宗和、高島幹雄、高橋修、武田昭彦、立川芳雄、中村彰秀、中村よお、能地祐子、萩原健太、原田和典、藤井陽一、馬飼野元宏、安田謙一、湯浅学、除川哲朗)
■ ランキング圏外となるも見逃せない名曲/人気曲(高橋修)
■ 船山基紀インタヴュー~誰も聴いたことがないような曲に仕上げる。そんな仕事への姿勢を筒美京平さんから学びましたね(鈴木啓之)
■ 荻野目洋子インタヴュー~「ダンシング・ヒーロー」は価値ある一歩だったんだなって、今でも思います(小山守)
■ 80年代アイドル歌謡に結実したニューミュージックという運動(栗原裕一郎)
■ 80年代女性アイドルを支えた作詞/作曲/編曲家名鑑(馬飼野元宏)
■ 番外編! 80年代女性アイドルの“裏名曲"44選(関根圭、DJフクタケ)
■ 選定者アンケート:私にとっての日本の女性アイドル・ソング 1980-1989
■ 80年代女性アイドル総得票数ランキング
■ “第三の形態"として登場した8センチCDシングル(関根圭)

【特集】 エマーソン・レイク&パーマー『恐怖の頭脳改革』

ロック・ミュージックの主役がエレクトリック・ギターであった70年代前半に、ギターレスのキーボード・トリオで挑みながらも、その派手なパフォーマンスとダイナミックな鍵盤さばきで紛れもないロック・ヒーローとなったキース・エマーソン。彼が率いたエマーソン・レイク&パーマーは瞬く間に時代の寵児となり、自ら設立した新レーベル<マンティコア>の第1弾リリースとなった通算5作目の『恐怖の頭脳改革』は、彼らの最高傑作というだけでなく、70年代の英国ロックを代表する名盤として高く評価されています。間もなく国内盤が出る<40周年記念盤>の内容についても触れていきます。

■ グラフィック・ステーション~『恐怖の頭脳改革』のオリジナル盤ほか
■ ほぼ1年じっくりと制作に取り組み、妥協なく到達した終着点(坂本理)
■ 『恐怖の頭脳改革』全曲ガイド(松井巧)
■ 日本独自仕様の3枚組デラックス・エディション(石川真一)

□ “吉田保リマスタリング"シリーズ
日本を代表するエンジニアが自ら手がけたアナログ・マスターに近似した音が楽しめる13作品(武田昭彦)
□ ジョージ・ハリスン
林檎、まるかじり~貴重テイクも含むアップル期音源を集成した豪華8枚組にのぞき見る“諧謔世界"(速水丈)
□ ジャクソン・ブラウン
新作に歌い込まれた未来への想いと、終わらない青春を生きる“社会派音楽家"としての軌跡(宇田和弘)

ほか 

 

「80年代」というと自分の10代とほぼ重なるので、格別にアイドル好きという訳ではなくても、あの曲もこの曲もほぼ知っているという状態である。

一応、順位だけ立ち読みすればいいか。

という軽い気持ちで手に取ったのだが、いきなり松本伊代の「TVの国からキラキラ」がベスト10内に入っているのが目に入り、

 

 

 

 

 

「えっ!!」

 

ガ━━━━━━━∑(゚□゚*川━━━━━━━━ン!

 

 

 

と、声にならない悲鳴をあげてしまった。

 

というのも、あの曲が好きなのは世界で自分ただ一人だけ、とは言わないまでも、世間的にはあまり顧みられない曲だと思っていたからで……。

 

いつの間にか、80年代を代表する曲にまで成長していたことに、嬉しさと、そして一抹の寂しさを感じてしまった訳で……。

 

別に大瀧詠一や山下達郎絡みでもないのに「レコード・コレクターズ」にしては珍しいという、一種の盲点トリックだった訳で……。

 

あっ、でも筒美京平枠という感じで入ったのかなとか、あれこれ考えたりもした訳で……。

 

それはともかく、この号は9月号の70年代編と合わせて、一冊の増刊号にまとまるとのことなので、これから買いたいという人はそちらを待つ方がいいかもしれない。

現在、その増刊号に掲載するための人気投票「あなたが選ぶ女性アイドル・ソングのベスト10(1970-1989)」を受け付けている。

投票フォームに70年代編・80年代編、両方の順位が出ているので、順位だけ知りたいという人はここだけ見ると便利である(ただし来週月曜まで)。

 

https://questant.jp/q/idolsong

 

ちなみに自分の場合、シングルは一枚も買ったことがなくて、アルバムとしては小泉今日子の「WHISPER」、中森明菜の「D404ME」をよく聴いていたことを思い出した。

 

WHISPER +2(紙ジャケット仕様)

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D404ME(紙ジャケット&SACD/CDハイブリッド仕様)

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  • アーティスト:中森明菜
  • ワーナーミュージックジャパン
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付随的に過去のことを思い出したりもできるので、回顧的な特集が脳の活性化につながるかもしれないとも感じた。

沢田玉恵とかラッコ組とか、スターボーという単語が、自分の脳みそのどこかで数十年もの間、眠り続けていたかと思うと恐ろしい気にもなるが……。