観た映画:「白い巨塔」☆☆☆

 

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1966年の白黒映画の方の「白い巨塔」を観ました。

教授の椅子をめぐるドス黒い権力闘争のドラマ……。

若い頃だったら「医学の世界は何て醜いんだ!」と社会正義の精神に目覚めてしまいそうです。しかし今これを観ると、むしろ金や権力を使いまくり、恥も外聞もなく権威や名声を求める人々の側に自分を見てしまうのでした。

いかにも研究一筋という助教授や、青空を見上げて正しい大学病院のあり方を夢見るお嬢さんの姿には、かえって落ちつかないものすら感じてしまうのです。何となくソワソワして、目を合わせたくないような気分になってしまいます。

反対に、汗をダラダラ流しては「金や金や、金やで~!」と叫ぶタコ坊主おじさんや、二大派閥を手玉にとるコウモリ的な人物、バレバレなのに必死こいて偽称する小心者、金の切れ目が縁の切れ目という態度まる出しのバーの女といった典型的な小悪党たちには、まったくホッとさせられます。

 

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仁義なき戦い」シリーズを観た時にも思ったことですが、醜くて汚い人間の姿は、かえって心に安らぎをもたらしてくれます。この人たちのいる世界は、坂口安吾風にいうなら「わが心のふるさと」とでも呼びたい世界です。

この映画には、もっとドロドロしたホラー映画めいた音楽をつけてほしいと思いました。また、「ゴッドファーザー」のようだなとも。この映画はまるでピストルの弾の代りに金品でドンパチをする「ゴッドファーザー」のようです。

貧しい生まれの人間が成り上がって権力を手にし、権力の持つ毒に染まってゆくところ、権力の維持に血縁が絡むところ、グロい画面がいかにも「人間の本音」を表しているようなところ、死が日常である舞台、などなど。

一生に一度くらいは、私も高級料亭で密談などしてみたいものだ、とも思いました。

そこでご提案なのですが「何かのヒント」の読者の皆さんと「高級料亭密談オフ」を開催してみたいと思います。参加希望者は全員スーツ姿で老人の扮装、黒い鞄に現金を詰めて参加していただきます。

参加費は数百万円で……。

まあ、普通に貰うのも気が引けますし、といってお返しするという訳にも参りませんから形といたしましては、

「一応、預かっておく」

ということで……。

 

グヒヒ……。

 

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