初心者の短歌日記:歩こう会シリーズ

 

 

昨日は車の運転で道に迷ったり工事が多かったりで酷い目にあった。

祝日なので渋滞にも巻き込まれてうんざりであった。こういう時こそ短歌を詠もうと思い、霧をテーマにあれこれ考えているうちに「歩こう会」のイメージが出来上がった。

 

東京の今朝の濃霧の彼方より「全裸で歩こう会」延期の知らせ

 

【解説】あまりにも霧が濃いので「全裸で歩こう会」は本日延期ですという通知(おそらくメール)が来たという意味。

なぜ全裸で歩くのかよくわからないが、霧が深いとスリルに欠けるため張り合いがないようだ。

 

 

髪の毛を服にしてればいいじゃない 歩こう会の仲間頼もし

 

【解説】警察?そんなの髪の毛を服にしてればいいんだよ、それで通るんですよ!と長髪の会員が言う。髪の毛の短い会員のことはお構いなしだが、法に詳しそうな、頼もしさを感じる仲間である。

 

 

真夜中のビルからビルへ渡る影 「誰だ?」我らは歩こう会

 

【解説】結局、コソコソという訳でもないが夜中に活動している。見咎められても堂々と名乗りをあげる。むしろ「科学忍者隊ガッチャマン」風に気取っていたりする。

 

 

読みさしのミステリ作家の訃報あり 歩こう会の幽霊会員

 

【解説】読みかけて止まったままのミステリの作者の訃報があり、後になって実は幽霊会員だったと知らされる。

彼は本気で活動するつもりだったのか、それとも冷やかしだったのか……。謎は謎のままである。

 

 

お嬢さん妖しい者ではありません 歩こう会の予行演習

 

【解説】全裸で歩くだけに、日中はコースの下見をきちんと行っているのである。

「怪しい」ではなく「妖しい」と格好つけた表現をしてみたかった。

 

 

ひげの梶さんと鎌倉を歩こう! (ひげの梶さん歴史文学探歩シリーズ)

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