無季自由律俳句 その3

 

 

コツコツと思いついた時に書いていると、忘れた頃に少し溜まっている。

そしてそれを時々ブログに書く。

そのようなペースで適当に続けていきたい。

 

咳をしても空咳

 

【解説】咳をしても、自分で「これは空咳だな」と、そのわざとらしい感じに気づいてしまう。「咳をしても一人」という孤独感にすら浸れない自意識の悲劇である。

 

 

フランス語ではガチョンヌ

 

【解説】日本語では「ガチョーン」だが、フランス語では「ガチョンヌ」と静かな感じで呟く、というウソ知識である。そうは言ってもクレモンティーヌなどが急に「ガチョンヌの歌」みたいな曲を出したりすることもあるので、注意してほしい。

 

 

ブログの二年は成人式と同じ

 

【解説】「AはBである」という断言が好きなので、ガチョンヌほどのデタラメではないが箴言風にしてみた。

 

 

剛田武にふさわしい楽器はオーボエ

 

【解説】いつも歌声が「ボエー」と書かれているので。

 

 

人生ゲームからの人生ごっこ

 

【解説】ゲームと現実は大して違わない。ゲームが終った後で「現実」という名の人生ごっこ遊びをしているのかもしれない。

 

 

味なし海苔に味をつけるお仕事です

 

【解説】実際、どこかに上記のような求人があるかもしれないという考えで作った。「簡単なお仕事です」にするかどうか迷ったが、まだ迷っている。

ちなみに「ねこのセーター」という絵本では、ねこがどんぐりに帽子をかぶせる仕事をしている。

 

 

ねこのセーター (学研おはなし絵本)

ねこのセーター (学研おはなし絵本)

 

 

 

自分を俯瞰で見てしまうという自慢

 

【解説】だから何なんだと言いたいが、たとえば目の前に松本人志がいて、こういうことを言われたら感心の演技をせざるを得ない。

 

 

感心料50円いただきたき自慢

 

【解説】感心するポイントを探すのに苦労するような自慢は、本当に感心料を徴収したい。

 

 

なめくジーニアス(なめくじのように才能があるね)

 

【解説】これは造語である。感心しているのか、バカにしているのか、曖昧なところにこのフレーズの価値がある。

 

 

夏を終らせたくないから曇ってやるぜ

 

【解説】天候自体も夏の終わりを惜しんでいる。だから「わざと曇ってやる」という、拗ねているような感じなのである。そう考えると曇天もいじらしく見えてくる。

 


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