書くことあり日記:年賀状雑感、または他山の石

 

 

何と、「年賀状は一旦、ポストに出してしまった後でも取り戻せる」と知った。

 

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実は、さほど深く考えずに「取り戻せない」という前提で書いた記事があったので、勿体ないから以下に載せておく。どこがどういう風に間違っているか、すぐに分かる筈である。

 

 

最近は「年賀状は出さない」とはっきり決めている人が多いようである。私もかつては、こんな無駄なものは廃止するべきだと思っていた。「虚礼廃止」という言葉を初めて知った時は、嬉しさのあまりおしっこが少し漏れた。

しかし今、数百人のお客様相手に営業をしていると「年賀状は出しません!」という態度は全くメリットがない。それどころか出さなくてもいいと思っていた人にまで出すようになったし、暑中見舞いも出して、喪中の人には寒中見舞いも出すほどになっている。

ところで年賀状を出す場合、何となく喪中の人は秋頃までに知らされたりして、大体はわかるものである。

わかっている場合は、範囲としてどこまで年賀状を出さないゾーンに入るのか、悩むこともある。例えばAさんの奥さんのお兄さんが亡くなった場合は、Aさんには出せない。しかしやや離れた所に住んでいるAさんのお子さんに対してはどうか。さらにAさんのお孫さん(都内で一人暮らし)にも毎年出している場合は、出すべきか出さざるべきか悩む。

急に喪中になってしまうケースもある。12月23日あたりにドカッとまとめて二百枚ほど出すと、29日くらいに急に電話が来て、〇〇さんのお宅のお婆ちゃんが……。という場合、仕方のないこととは言え、出してしまった年賀状は戻せない。

 

すみません、私は郵便局の「お早めに!」という勧めに従って、年賀状を早めに出してしまった者ですが、後になって急に知人のご母堂がお亡くなりになってしまいました(落胆する表情)。そこでお願いがあるのですが、新年にいきなり「おめでとうございます」という年賀状が届くのは非常にまずいのです(困惑の表情)。まだ局内にある筈ですから、一枚だけ返していただけないでしょうか……(哀れっぽく)。

 

なんて郵便局の窓口で言ったら、後ろで並んでいる人に迷惑だし、その話を聞く局員はおそらく対応できない。その上、相手のお客様が悲しみのどん底にいる時に「おめでとうございます!」という年賀状が届いてしまってクレーム必至、踏んだり蹴ったりとはこのことである。

そこで考えたのだが「年賀状取り返し業」というのはどうだろうか。

 

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全く割に合わないということが一秒でわかった。

こういう場合は、自分で張り込みでもして取り返すのが一番だというのが今の結論である。

 

 

この程度のことでも考え違いということがあるとは、実に意外というか、よい経験になった。皆さんも思い込みを前提に記事を書くと大変なことになるので、悪いお手本として覚えておいて下さい。