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ヒントくん:「ヒントくん うちあけ話」

ヒントくん
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四コマ漫画「ヒントくん」は、唐突に始まって唐突に第一シーズンが終わってしまったため「何なんだ一体」と思っている読者も少なからずいるに違いない。

時間が経つと自分でも忘れそうなので「ヒントくん」を描くに至った経緯を書いておこう。

描き始めた理由の一つ目は、風邪をひいたことである。

今月半ばからずっと頭痛が止まらず、ごちゃごちゃしたややこしい仕事が積み重なったせいで、とうとう本格的に風邪をひいた。頭痛、鼻水、鼻づまり、せき、のどの腫れと痛みなど、風邪の諸症状に悩まされて普通の文章を書く余裕がなくなってしまった。

 

理由の二つ目は、エフケータックさんのブログで吉田戦車の四コマ漫画の内容を文字で説明している回があって、その部分がやけに面白かったことである。

 

fktack.hatenablog.jp

 

そういえば「伝染るんです」という昔の四コマ漫画に、公衆便所の縦長の小便器の横に、
「用を足すときは自分の性器の先ではなく、このイラストを見てください」
と貼り紙がしてあり、イラストとは昔の薬局にあるような象の擬人化されたイラストである。日常の排泄行為時の目線であるとか、性器を見ない場合の不安な感じとか、色々考えさせられる良質の四コママンガであった。当の漫画のオチとしては、強面の男が、
「ふん、ふざけるな。俺は性器の先を見てやるぞ」
とわざわざ宣言し(声に出すところが漫画っぽい)と便器に向かう。すると、警報がけたたましく鳴り響き、強面の男が
「わっ」
となって終わる。

 

通常、四コマ漫画は2秒くらいですぐに読めてしまうものだが、言葉で描写されるとその何倍も時間がかかる。そのような一種の遅延的表現になっていることによって、かえって面白味が増しているのであった。

それで何となく、熱でボーッとした頭で「四コマ漫画」っていいね~と思いながら落書きしていたら「ヒントくん」の最初の回ができちゃった、という流れである。

 

さて、以下の図のように「線」だけで描いていると頼りない雰囲気だが、

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「塗りつぶし」という機能を使って色を塗ると、

 

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何となく格好がついてくるように思われたので、四コマ漫画にも色を塗ってみた。

そうなると段々楽しくなってきて、1話書くと次の2~3回分のアイディアが出てくるし、絵を描く作業も下手なりに段々慣れてくるしで、止まらなくなってしまった。このように「塗りつぶし」他の機能を少し使いこなせるようになったことが理由の三つ目である。

第一回の冒頭にある「このブログはややマンネリ化しているため、新機軸として漫画を描くことにした」というのは、上記の三つに比べるとやや後付けの理由である。

 

かくして風邪薬を飲んで寝ている以外の時間は「ヒントくん」を描いているか、漫画を読んでいるかという日々が4日ほど続いたのであった。

考えてみると生まれてから現在までの間に、四コマ漫画を数千作は読んでいるはずなので、誰でも描こうと思えばすぐに描けそうなものである。しかし何事も実際にやってみると難しい面が分かるもので、構図や色やセリフなど、あれこれと工夫したり考えたりする余地があることが理解できた。

また以前、手塚治虫が「セリフだけで成立している四コマ漫画はよくない」とどこかに書いていたことがあって、それは少し意識して描いた。

 

 

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全体に行き当たりばったりで描いていたので、ヒントくんは「ヒントを出すのが得意(らしい)」というぼんやりした設定は勿論、それ以外も全て薄ぼんやりしている。

そもそもヒントくんとは何なのか、どういう理由で誰と戦っているのか、周囲の人たちは何なのか、「おばけちゃん」は何なのか。すべてただ「何となく描いただけ」のことで理由はない。

しかし説明しなくてもそれなりに「こういうものだ」という暗黙の了解ができている気もするので、今後もさほど設定上の発展はしないと思う。

集中的に十回分くらい描くというのはスッキリしていてよいので、また夏あたりに描くつもりでいる。

 

ところで、もう少し四コマ漫画を学ぼうと思って「よりぬきサザエさん カラー版」を読み返してみると、

 

よりぬきサザエさん―カラー版 (朝日文庫)

よりぬきサザエさん―カラー版 (朝日文庫)

 

 

もう「上手い」とか「名作」といったレベルではなく「神品」とでも言うしかないほどの素晴らしさなのであった。

 

サザエさんうちあけ話・似たもの一家

サザエさんうちあけ話・似たもの一家

 

 

ますます長谷川町子を尊敬するようになったので、この文章のタイトルも「サザエさんうちあけ話」へのオマージュになっている。

 

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