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観た映画:「シン・ゴジラ」

 

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「どうせ期待ハズレっぽいから、観に行く必要ないか~」

と、漠然とした失望感を勝手に持っていた私だが、土曜日に絶賛の評が多かったので観に行ってみた。

ネタバレにならない程度に感想を書くと、中盤まではかなり盛り上がって、終盤は少し丁寧すぎるというか、大人しい印象である。

 (ここからネタバレ)

 

 

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序盤:とにかく物を考える暇がないほどテンポが速く、ところどころ日本語が聞き取れない(ソフト化する際に日本語の字幕をつけるべき)。それに加えて「エヴァンゲリオン」はテレビシリーズを後からビデオで見た程度の自分でも庵野秀明的な構図だなと思わせるような画の洪水である。

マイク、椅子、信号機、廊下、といった平凡な要素ですらことごとく美しく、整然と、煽り気味に興奮させるような角度から写し出される。昨日、車でゆりかもめやアクアラインといった東京湾の近辺を通ったばかりなので序盤は興奮した。

観ながら思い出したのだが、84年版の「ゴジラ」も自分は劇場で見た。総理大臣役の小林桂樹のアップが多く、当時の映画評に「人間のアップが多すぎるせいで、肝心のゴジラがちっとも大きく見えない」という指摘があって感心した記憶がある。今回の「シン・ゴジラ」も見方によっては怪獣よりよほど怪獣的な顔のアップが多い。

 

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

 

 

中盤:中盤はゴジラ二度目の襲来で、丸かバツか三角かでいうと花丸を差し上げたいくらい、ビジュアル的にも迫力的にも理屈抜きでここは凄い。

また石原さとみが漫画チックな人物を演じて出てきて、変な英語訛りの日本語を喋るし、実際にいるようないないような、妙な映画的リアリティがあるので退屈しない。コメディ・リリーフというやつだろうか。また「そもそも何で◎◎なんだろう?」という疑問を解く謎解きのくだりもアクセントとしてよく効いている。

 

終盤:いよいよ最後の作戦の決行だ!というタイミングで自衛隊マーチが流れて、興奮度マックスである。この瞬間、この映画が終ってしまっていきなりキャスト名が下からズラーッと流れ、攻撃の様子を半端に見せつつ終ったら大問題作として後世に名を残せただろうし、ソフト化する時の特典映像で「ちゃんと終らせる版」を付ければ儲かった筈である。

それくらい暴力的な(いわばゴジラ的な)ぶった切り方もあった筈だが「ありゃりゃ、普通に終っちゃったよ」という礼儀正しい終り方で、優等生的だが仕方がない。

 

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

 

 

あるいは最後の最後でまたゴジラが復活して、いよいよ東京で核兵器が大爆発、あの人は大統領になる日を夢見つつ非業の死を遂げる……、となればもっと嬉しかったのだが、そこまでの展開は「シン・ゴジラ2」に託すことにしたい。


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