「ご冗談でショ」

 

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 「ご冗談でショ」はマルクス兄弟の四作目の映画で、1932年の作品である。

しかし「作品」などという畏まった雰囲気はゼロで「不条理コメディの元祖!」というDVDの紹介文すら空々しく感じられるような、ハチャメチャな風通しのよさがある。

 

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引退した前学長に代わって、ちゃっかりハックスレイ大学総長の後釜に座ったワッグスタッフ教授(グルーチョ・マルクス)。
彼の破天荒な教育方針の下、騒々しい新学期が幕を開けた。
同大学に通う息子のフランク(ゼッポ・マルクス)から、フットボール・チームの強化を力説されたワッグスタッフ教授は、
街の酒場でアメフトの名手と名高い2人をスカウト。
しかし彼らはスポーツとは無縁の変人ピンキー(ハーポ・マルクス)と、トボけた氷売りバラヴェリ(チコ・マルクス)だった。
やがて迎えた宿敵ダーウイン大学との試合。
ハックスレイ・チームの圧倒的劣勢で迎えたゲームの終盤、一発逆転を狙うワッグスタッフ教授らの前代未聞の奇策プレーが炸裂する。

 

一応はミュージカル風になっているが、それも最初だけで、途中からそのことを忘れてしまったような調子になる。

 

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しかし以前観た時は気が付かなかったが「Everyone Says I Love You」は同じ曲をグルーチョ、チコ、ハーポの三人がそれぞれ歌い、演奏している。

そこはミュージカルっぽい雰囲気がやや残っているものの、大体いつも演奏場面はあるので、ニュアンスとしては「毎度お馴染みの演奏コーナー」である。

知らない人も多いと思うので、少し見ていただきたい。

 

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普通の映画なら甘い雰囲気の場面だが、グルーチョは歌い終わると何の前触れもなくギターを放り投げる。この行為の唐突さには以前に観た時もやけに感銘を受けた。

さらに「浮き輪をちょうだい」という台詞に対する反応がいい。あまりここで喜ぶ人はいないかもしれないが、私はこの(3:35あたり)箇所がメチャクチャ好き。

 

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チコは歌とピアノ両方で、歌っている時はやけに男前に見える。この動画の後の部分で、ちょっと面白い弾き方をする。

 

 

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同じ曲をハーポはハープで演奏する。なぜかこの演奏だと私の耳には「チャタヌガ・チュー・チュー」のように聴こえてしまう。

演奏場面だけを見れば、ハーポは「優しそうな太った叔父さん」だが、実は最も狂った行動を平然と行うのである。

 

この曲は後にウディ・アレンの「世界中がアイ・ラヴ・ユー」で使われている。そちらもかなり前に観たがすっかり忘れてしまった。

 

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確かグルーチョの格好をした人が出てきたような気がするだけで、主人公すら覚えていない。


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