「血管迷走神経反射性失神」をしてしまった!

 

 

このブログもたまには人の興味関心を惹くようにと考えて、今回のようなタイトルにしてみた。

「血管迷走神経反射性失神」というのは、採血の時に頭がフラフラ~ッとなる程度の症状で、名前の割には大したことがない。しかし病気やけがをほとんどせず、最近は風邪すらひかない自分としてはちょっとした事件なのであった。

 

クラクラ日記 (ちくま文庫)

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経過を書いてみると、まず健康診断で血圧を測っていたら「ちょっと高めなので、もう一回測ってみましょう」と言われた。確か医療関係の人の前で緊張して、どきどきして血圧が上がることがあるとどこかで聞いたので、自分も落ち着いて、冷静になれば数値が下がるのではと考えた。

そこでじっと測定の数字を見ながら、呼吸を静めて「数値が下がりますように」と思いつつ、その辺に並んでいた血液のケースを見ているうちにめまいのようなものを感じ、血圧の数字がスーーーーッと下がって、それを見ている意識もスーッと下がるように遠のいていまったのである。

「あっ!この人が大変なことになっている!」

という目で見られるのが初めてなので焦ったが、周りに人が4,5人寄ってきて「横になりましょう!」と言われるがままに横になった。

横になった瞬間までは気持ち悪かったが、吐くというほどでもなく、呼吸がどうこうなるという訳でもなく、1分ほどですっかり元のようになったのだが、

「もう大丈夫ですか?」

「もう大丈夫になったので起き上がります」

といっても顔は真っ青だったそうで、そのまま3分くらいは横になっていた。

その後で「これは特に病気ではなくて、たまにそうなる人もいるんですよ」といった程度の説明と「迷走神経うんぬん」という症状名を教えてもらっただけである。だから「失神」といっても本格的に意識を失ったのではない。

先に書いたように、私は医者や看護師と接する機会が少なく、親切にしてもらった経験がほとんどないので、いざとなるとずいぶん手際がよくて親切なんだなと感じ、有難いと思った。

よく「死ぬときに後悔したくない!」という人がいるが、もし今回のような感じでそのまま死んでしまっていたら、後悔どころか遺言も残せないし、感謝も恨みも残せない。ただ頭がクラクラ~ッとなって、そのままフワッと意識を失うようなタイプの死に方なら満更悪くもないように感じられた。

 

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また調べてみると「若い人がなることが多い」と書いてあったので、何となく嬉しい気になった。だが「よっしゃ!俺はまだまだ若い!」などと考えること自体が、老化の始まりとも言えるのかもしれない。