「ブギーナイツ」

 

 

ポルノ男優になる若者の話で、どうにも長すぎてしんどい。この種の映画はポール・トーマス・アンダーソン以外にもあれこれあるので、上昇の過程が安直な分だけ、下降していく様子もありきたりで平凡にしか見えなかった。

 

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以上で感想はおしまい。と〆てしまうと短くなりすぎるので、もうちょい書き足すと、あたり構わず誰とでもやってしまう(しかも戸外で周辺の人に見られながら)奥さんの画は奇妙でよかった。全力でお勧めしても仕方がない場面だが、何だかシュールでよい。

それから主演のマーク・ウォールバーグはアクション映画中心に活躍する真面目な俳優かと思っていたら、元はニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのメンバーで極悪非道な青春時代を送っていたらしい。

 

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それを知った上で「ブギーナイツ」の主役として見直すと、やけにピッタリしてはいる。

70年代の再現ものというと、本作より後から作られた「ラストキング・オブ・スコットランド」、ドラマ「コールドケース」などでさんざん観ているので、それを差し引くとちょっと不利かもしれない(70~80年代の音楽を使った映画も多いし)。

 

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「ラストキング・オブ・スコットランド」も大筋は上昇して転落する話なので、どちらかというとこちらの方がお勧めである。ただグロテスクな場面があるので、好みによってはどっちもどっちか。


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