若い頃は映画の結末が意味不明だと、作り手に対して殺意に近いほどの怒りを感じたものだが、年をとるとそうでもなくなってくる。
「スイミング・プール」も十代の頃ならその辺の物に当り散らして、器物損壊の罪でお巡りさんのお世話になっていたかもしれないレベルの結末である。
しかし今だとネットのネタバレ考察とか解説があって、5分ほどで「ふーん、( 'O') なるほどネ!」となって、すんなり理解できてしまう。
若い頃は、仮に自分側の責任が49%あって、相手の責任が51%なら死んでも頭を下げてやらないぞという態度でいたが、今なら12%ほどでも当方に落ち度があれば、ほいほい頭を下げていける、それと似たようなものだろうか。
ただ「2001年宇宙の旅」だけは当時から何が何だかまったく分からなかったせいで、怒りも湧かず、観なおす気にもなれずで30年ほど経ってしまった。