「ゲット・アウト」

 

 

これはシンプルで良し!ホラーというよりサスペンス・スリラーで、予告編以上のことは知らないで観た方がいいのでは。

 


『ゲット・アウト』予告編/シネマトクラス

 

特典映像で「もう一つのエンディング」があって、そちらも良かった。むしろ映画としての苦味や重さ、まとまりの良さでは「もう一つ~」の方が上ではないかと思うほどで、公開版はシンプルな方である。これから観るという人は忘れずにチェックするべき。

また「未公開シーン」ということで、カットされた途中の場面もDVDに収録されていて、そちらも興味深かった。最後の台詞が何通りもあったりして、どれを採用するべきか、好みがかなり分かれそうである。「バドミントン」の場面などは入れるべきだったのではないかと思う。しかし、削ったからこそ意味深長に見え、全体に奥行きを与えている場面も数多いと分かるのだ。

総じて怖さの中にもユーモアや軽妙さがあって、うまい息抜きの場面も用意されているので、もてなしの良い、もたれない作品だった。

 

ゲット・アウト(4K ULTRA HD + Blu-rayセット)(2枚組) [4K ULTRA HD + Blu-ray]

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この映画を物足りないと感じる人は、もっとくどくて、エグくて、下品で痛い、「ホステル」を薦めたい。

 

ホステル 無修正版 [Blu-ray]

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この組み合わせはポスターのデザイン的にも、二本立てプログラム的にもいいかも知れない。三本立てなら「マルコヴィッチの穴」も加えたい。


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