「池の水ぜんぶ抜く」の面白さを説明できない

 

 

ネットのニュースでたまに見かけていたので「池の水ぜんぶ抜く」という人気番組があることは知っていた。

それで先日、たまたま15分ほど目にする機会があって、実際に見てみると池の底からコーラの古い瓶や、財布などが出てくる様子にすっかり魅了されてしまった。

ところが何故それが面白かったのか、文章にしようとするとどうもうまく書けない。

たとえば池の底から「ビニール袋に入った胎児が出てきた!!」「数万年前の人類の化石が……!」出てくるといったようなセンセーショナルな展開がなくて、単なる財布、単なるコーラの瓶である。

 

gendai.ismedia.jp

 

これらは番組を見なくてすらある程度は予想できる範囲のもので、意外性がちっともない。にもかかわらず平凡なものでも出てくると妙に嬉しいし、大変エキサイトしてしまった理由が、どうしてもわからない。

汚いものが綺麗になったり、ゴチャゴチャしたものがスッキリしたり、見えなかったものが可視化されたり、そういうシンプルな要素が沢山あることはあるのだが、どれも当たり前すぎてうまい説明にはなっていないように思う。

プロデューサーのインタビューも読んでみたのだが、今ひとつはっきりしない。とにかく、人を興奮させるほどのものではないし、この内容と似たようなものが映画や小説になったとして、それは面白いものだろうか、と考えたりすると(いかにも無理そう)、興味が尽きない。


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