しりとりの練習をする少年【朗読編】

 

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「よし、じゃあ松山、立ってこの詩を音読してみるように」

「……あ、はい……(……に、に、人魚姫!)」

「詩っていうのは心に響くように、心をこめて読むんだぞ?」

「はいっ!(……ぞ、ぞ、ゾンビ!)

 ……。

 カムチャッカの若者が……(……が、がんもどき!)

 きりんの夢を見ているとき……(……き、きりん!)

 メキシコの娘は……(は?わ?「は」でいいか、ハワイ!)

 朝もやの中でバスを待っている……(……る?うーん、ルビー!)

 ニューヨークの少女が……(……が、また「が」?眼帯!)

 ほほえみながら寝がえりをうつとき……(……き、気絶!)

 ローマの少年は……(……また「は」かよ、……はとバス!)

 柱頭を染める朝陽にウインクする……(……また「る」?……ルーレット!)

 この地球で……(……で、で、で、電池!)

 いつもどこかで朝がはじまっている…………(……また「る」?ルパン……!一世!あっ、これ自分的にはセーフ!セーフです!ぎりぎりセーフ!)

 ぼくらは朝をリレーするのだ…………(……だ、だ、ダイオキシン!じゃなくってダイソン!じゃなくて大地!はいセーフ!)

 経度から経度へと……(……と、と、と、鳥!)

 そうしていわば交換で地球を守る……(……「る」?ルパン二世!)

 眠る前のひととき耳をすますと…………(と、登山!……あーっ!あーっ!あーっ!)

 あーっ、と!

 どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる…………(……今のなし!……トビウオ!……それから、ルパン三世!)

 それはあなたの送った朝を………(………を?ヲコト点!あっ今のなし!「烏滸の沙汰」の「をこ」!はいセーフ!)

 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ……(……だ、だ、だ、団体旅行!)」


「はい、ゆっくりと時間をかけて、心をこめて読んでくれたな!」

「……あっ、いや~………(な、な、難行苦行!)」

「でも途中の “ あーっ、と! ” は意味不明だけどな!」

「ええ~と、虫が背中に入って……(な、な、生傷!)」

「それはいいけど、お前、しりとり部の部長だからって、授業中にしりとりの練習とかするなよ?絶対だからな?」

「してませんよ~……(……バレてるのかよ~……な、内憂外患、じゃなかった撫で斬り!はいセーフ!)」

「授業中に、少しでも怪しい素振りがあったら、しりとり部は廃部にするからな!」

「当然っすよ!(……な、……納得……)」

「では最後に、教科書を閉じて『朝のリレー』の感想を言ってもらおうかな?」

「……………え~と、……………ですね………、………あのっ……、多分、ですけど……、ゾンビとか……、がんもどき等が………、……はとバスとか、ですね………、そういうのが………、はい………………ええ……ルパンとかが出てきて……、……で、リレーとか……する………みたいな……(…………な、な……、涙雨………!)」