読書会の選書が難しい

 

 

先月は何も新しいことは書かず、その前の月は一日一行くらいしか書いていなかったので、すっかり生まれ変わったような、新鮮な気分でブログに取り組むことができる!

かと言うとそうでもなくて、これからも張り切らずにちんたらした感じで書いてみたい。

ところで図書館から読書会用の本を貸してくれることで成り立つ読書会を月一回のペースで行っているのだが、課題図書を選ぶのに苦労している。

参加者は本の読み巧者ではなく「普段はあまり本を読まないが、いろいろな本を読んでみたい」という人ばかりである。そうなると読みやすくて、そこそこわかりやすい面白さがある本でないとまずいし、かといって「今、これが人気ですよ!」といった本は避けたいのでなかなか難しい。

 

www.lib.pref.saitama.jp

 

そもそも貸出文庫リストのうち「新着案内」に載っているような、ここ数年で出たばかりの話題作は人気があるので、リクエストしても通りにくい。そうなると旧刊から選ぶことになるのだが、リストを眺めていてもこれぞという本が少ない。

ちなみに第一回は山田詠美(編)の「せつない話」というアンソロジー、二回目は澁澤龍彦の「高丘親王航海記」、三回目は「幸田文 対話」と来ており、次もこの三冊と比べてそこそこ読みやすく、かつ見劣りしないレベルの本を求めている。

 

せつない話 (光文社文庫)

せつない話 (光文社文庫)

 

 

高丘親王航海記 (文春文庫)

高丘親王航海記 (文春文庫)

 

 

幸田文対話

幸田文対話

 

 

興味のある方は「貸出文庫目録」(PDF形式 1694KB)」のリストを読んで、私に推薦してほしい。

ちなみに現時点での候補作は、向田邦子「あ・うん」、谷崎潤一郎「春琴抄」「少年・少将滋幹の母」、山本周五郎「青べか物語」「赤ひげ診療譚」、倉橋由美子「大人のための残酷童話」、ノンフィクションで沢木耕太郎「凍」、最相葉月「絶対音感」、丸谷才一「文章読本」、他に泉鏡花、坂口安吾などである。

上下巻にまたがるような長編らしい長編はちょっと無理なので、選ぶとしたら短めの長編か短編集にするしかなく、そこもまた難しい。