大まかな未来予測に関する本を読んでいると、シンギュラリティには触れていないものが割と多い。
逆にシンギュラリティについて書かれている本や記事は、その背景として科学技術以外の社会環境や自然環境、政治、経済、医療、教育などについても十分に踏まえた上で書かれているケースがほとんどである。
「未来予測」と「シンギュラリティ」の中間くらいにあるキーワードが「人工知能」で、人工知能関連ではやはり「プロ棋士vs将棋ソフト」の話題が多い。
今日は夜11時からNHK(Eテレ)で ETV特集「棋士VS将棋ソフト 激闘5番勝負」という番組があるので、これは見ておきたい。
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni049292.html
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2014/1025.html
81マスの宇宙とさえ呼ばれる難解なゲーム「将棋」。近年、科学技術の進歩によってコンピューターが、その将棋のプロ棋士の実力に迫ろうとしている。ことし春開催された、将棋のプロ棋士と将棋ソフトの5対5の団体戦「電王戦」。意地とプライドを賭けて戦ったのは、複雑な局面から正解の一手を導き出す最強の頭脳集団「プロ棋士」、そして、棋士の思考に迫ろうと敏腕プログラマーたちが心血を注いで開発を進めてきたコンピューターの「将棋ソフト」だ。団体戦として2回目となる今回は、棋士へのソフトの事前貸し出しが義務づけられ、棋士有利との前評判だったが、結果はソフトの勝ち越しという衝撃的なものだった。しかし、対局内容を詳細に分析するといずれも名局ぞろいの大接戦。ちょっとした展開のあやが勝敗を分けたことがわかってきた。一方、「前回は準備不足だったが今回は勝ち越せるはず」と考えていた棋士側も、今回の対局を通して考え方を大きく変えざるを得なくなった。常識にとらわれない柔軟な指し手、「時代遅れ」のらく印を押されていた指し方でも現代に通用することを見せつけられ、コンピューターを研究に積極的に活用しようという流れまで生まれつつある。コンピューターはどこまで人間に迫っているのか?コンピューターに勝る人間の強みは何か?電王戦に出場した5人の棋士とソフト開発者たちの証言、そしてソフトの思考記録をひもとき、激闘5番勝負の真実を描き出す。
(内容59分)
詳しい棋譜や当日の対局者の様子などは、雑誌「将棋世界(2014年6月号)」に詳しい記事があるので、気になる方にはお勧めする。