書くことなし日記:実験編

 

 

「実験」という言葉は、ブログ運営・生活・ビジネスなど様々な局面で使える便利な言葉である。

たとえば忘年会の予約など、細かい条件を考えて店の比較するのが好きな人もいるが、正直な話「別にどこでもいいや、よほど酷い店でなければね」としか考えていない人間が大半ではないだろうか。

しかし、意見を求められたり、自分が場を仕切らなければならないケースもある。

そんな時、「とりあえず実験的にここにしよう、良ければ来年もまたここにしよう」とでも言って決めれば話が早いし、失敗しても別に責任を取れなんて言われない。

「今年は実験が失敗しちゃったね!」

なんて明るく言っておけば誤魔化せる。

とにかく最近は、何でも明るく前向きに、挑戦して努力するべしといった風潮があって、はてなブログでも自己啓発書から飛び出してきたような人をちらほら見かけるようになった。この手の人はもう、うつ病の予備軍にしか見えないのだが、かといって何にも挑戦せず、何も努力せずに道が開けるかというとそれもまた怪しい。

そう考えると「実験的にやる」という名目であれこれ試行錯誤する、というスタイルは戦略としても有効に思えてくる。気楽に構えていられるので多少の失敗にいちいち傷つかずに済むし、長期戦にも有利である。

また最近は「儲け至上主義ブログ(悪)」と「自由気ままに書くブログ(善)」という構図を前提にした議論が目につくが、私はどちらかというと善から悪へシフトしつつある。というのは実験的に広告をつけてみたら、一日何円という表示を見るのがとても楽しくなってきたからである。今まで一日の収益が1円だったものが3円になっただけで嬉しいのだから、これほど安上がりな娯楽はない。しかしpv数も収益も小さすぎるので、悪の組織からは仲間として見てもらえず、善の側からは悪の手先のようにすら見てもらえない。でも実験だから別にどうでもいい。

ついでに書いておくと、ツイッター実験的にいろいろな人を200人くらいフォローしてみたが、だんだん読みきれなくなってきたので10人くらいにまで絞った。これも実験なのでフォローを外されたからといって気にしないでいただきたい。

今後も私が何か変なことを始めたら「ああ、また実験してるんだな」と思っていただければ幸いである。


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