「24」シリーズはもう終ったものとして考えていたので、今さら続編なんか作られても……。
と思っていたが、ついつい4話まで観てしまいました。
「ネタバレ的なことはあまり書かない主義」で今日まで生きてきた私としては、非常に感想を書きづらいのだが、毎度恒例に近いような「まさにこれだ!」と言いたくなるような「24」のお馴染み感がてんこ盛りになっている。
新作とか続編というより、自分の産み出したフォーマットをなぞるセルフカヴァーという感じである。そこをマンネリと見るか、待ってましたと快哉を叫ぶかが、大げさに言うと運命の分かれ道である。
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というか「マンネリ」と感じる人はシーズン8まで観ていないように思うので、これを観る人はまったくの初心者か、これまでの分を全て観て肯定しているか、どちらかであろう。そのように考えると、やはりお馴染みの視聴者向けにお馴染み感を踏襲するのが正攻法である。
ちなみに「まったくの初心者」には不親切な内容なので「これまで見たことのない人でも大丈夫!」といったゲオの言葉には注意が必要である。
一応、少しだけ内容に触れてみると、悪役で石野陽子がゾンビ化したような顔つきの人がいるのだが、この人の変転というか立場の上下動が激しいので、悪役サイドの話が面白くなっている。いい者サイドではCIAのケイトという切れ者がいて、この人物の無茶な動きも面白い(無茶がないと「24」っぽくならないので)。全体の三分の一を観た限りでは、この二人のパートが新鮮味とお馴染み感を同時に出してくれている。
今回は全12話ということで、今までよりコンパクトになっている点もよい。
無人兵器が出てくるので「ロボット兵士の戦争」というノンフィクションを併読するとさらに面白みが増すと思う。
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