誰も考えないせいで誰にも知られていないようだが、歌詞に「ちょいと」を代入すると、ガラリと雰囲気が変わるケースがある。
例えば、あみんの「待つわ」。
♪かわいいふりしてあの娘~
あ、ちょいと
やるもんだね~と~
このように始めると妙に明るくなる。
生きるのだって辛くなくなる。
サビの部分も、
♪待~つ~わ~
あ、あ~ちょい~と
待~つ~わ~
と、このように「いつ~まで~も」を「あ、あ~ちょい~と」にするという、ちょいとそれだけの工夫で「待つわ音頭」のような雰囲気に早変りするのである。
春を通り越して、楽しい夏祭りがやってきたかのようだ。
暗い曲と明るい曲とは実に紙一重の差なのだ、ということがよく分かる。
ちなみに「あみん」というグループ名は、さだまさしの「パンプキン・パイとシナモン・ティー」の歌詞に出てくる喫茶店名に由来している。