初心者の短歌日記:映画館ふたたび

 

 

何と!

先日、自分でお題(ガス、蜜柑、映画館)を出して題詠の練習をしていたところ、このお題で詠んでみましたと名乗りを上げた方々がチラホラと現れた。

 

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sampo.hatenablog.com

 

これ以外に「意味をあたえる」でおなじみの id:fktack さんもブックマークのコメントで一首詠んでいただいている。

しかし、皆が一首に三つの単語をねじ込んで奮闘しているのに対して、私だけは連作で五首詠んでいるので、あらためて三つのお題が入るように考えてみた。

 

 

蜜柑のせリッツを食べる映画館 ガス管口径いと暗し

 

ヤマザキナビスコ リッツ保存缶L 425g

ヤマザキナビスコ リッツ保存缶L 425g

 

 

子供の頃、ときどき蜜柑の缶詰をリッツに乗せて食べた。そういう食べ方を映画館でするというのは無理があるが、周囲に客がいないような、ガラーンとした昼間の雰囲気が出せているのではないかと思う(少なくとも混んでいるようには思えない)。

リッツは赤いイメージがあるので、映画館の赤い絨毯のイメージと重なるような気もしたが、単語を詰め込んだら偶然そういう風になったというだけである。

下の句は「ガス管」が映画館の壁にポツンと、場違いな感じで空いているようなイメージで「かつて、この建物は旅館であった」といった過去を偲ばせる手がかりの役割をガス管に持たせたつもりである。

その穴から誰かの目が覗いているとか、蚊が出てきたとか、逆に蚊が入っていくとか、口径が今はもう使われていない昭和のサイズだとか、いろいろと考えたがうまく定まらない。

体言止めにしないように考えて「いと暗きかな」とするのは上手く収まったようでいいように思われた。しかし「いと」と「かな」のどちらも強調になっているのでやめた。

「ガス管口径」が8音で「いと暗し」が5音なので、77でなく85でフッと途切れるような終り方で余韻を残したつもりである。

 
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