「クリスチャンでない人は、ゴスペルを聴いたり歌ったりしてはならない」「黒人でないとジャズはわからない」「映画は映画館で、封切り時に観ないとダメ」といった類の本物至上主義的な意見にどう応じるか、という問題はなかなか人それぞれで、色々な立場があって面白い。小論文のテストの模範文例を作るつもりで考えるともっと面白い。
さらに「悪い例」を考えると、もっとスリリングなひと時を過ごせそうである。
早速やってみよう。
「その通りだと僕は思います。これからはスティーヴィー・ワンダーの音楽を理解できるように目を閉じたまま生きてみたいです!」
「ベートーヴェンを理解するために、耳栓をします!」
「乙武君の文章の味は、五体不満足にならなきゃわかりません!」
「トットちゃんの気持ちは、窓際の席に座らないと理解できません!」
「かんじはもともとちゅうごくからきたものですから、にほんじんはかってにつかってはだめです!」
「死んでいる人の考えを理解するためには、自分も死なないと駄目だと思います!」
「アニメの登場人物の気持ちを知るためには、自分もアニメ化されないと駄目です!」
「動物を愛護するからには、いっそのこと人間をやめて動物になります!」