今週のお題「給食」
給食というと、食べている最中に友達を笑わせて、口の中のものを噴き出させようと励んでいた自分を思い出す。
勿論、相手もまたこちらを笑わせようとしているケースが多々ある。笑うか、笑わせるかという勝負であり、駆け引きとタイミングと、変な発言と変な声と、そして生まれつきの変顔が物を言う世界であった。
あれを大人になってからやろうとすると、非常に難しい。相当に気心の知れた間柄でも「大人と大人が食べ物を口に含みながら本気で笑わせ合う」という戦いを受けて立ってくれるかどうか。
それに、負けた側が口から食べ物を噴き出すということは、吐いた食べ物が勝者の顔にかかる可能性が大きいので、絵としてはどちらが敗者なのか分かりにくい。
「やりました!食べながら笑わせチャンピオン!優勝者の目さんです!」
なんて言われて、チャンピオンベルトを腰に巻いて、両腕を上げながら泣いている下町の星・目さん。
「ファンのみんな!ついに、オイラが優勝しちまったぜ!センキュー!」
その時、顔は相手の吐いた食べ物でグチャグチャ……。
これでは少しも競技が格好よくならない。
もっと格好がついて、オシャレ感とスピード感があって、しかも色気まであるという対戦競技のアイディアが一つあるので、それは別の機会に書いてみたい。