「ナカイの窓」という番組内の企画に「 NGワードの窓」というゲームがある。
あのシステムはよく出来ていて、シンプルで分かりやすくて面白い。ゲームとしてだけではなく、少人数の会議でも利用できるのではないだろうか。
知らない人もいるかと思うので、私の考える「NGワードつき会議」を、図で示しながら説明してみよう。
AさんとBさんとCさんの三人で会議をするとして、
上図のように、AさんとBさんが示し合わせて、
「Cさんが言ってはいけない単語(=NGワード)」
を設定する。
カードに例えば「海外」と書いて、上図の位置に伏せて置いておく。
AさんとBさんは共謀して、会議中にCさんがNGワードを言うようにさりげなく誘導する。
Cさんが会議の最中に「海外」と言ってしまったら、Cさんの負けである。
これだけでは二人がCさんをいじめているようだが、同じように、
AさんとCさんの間でも、Bさんが言ってはいけないNGワードを設定して、Bさんに見えないようにカードを伏せておく。
例えば「海」など。
同様に、BさんとCさんの間でもAさん用のNGワードを設定する。
例えば「桜」など。
このように、全員が互いに敵であり、同時に味方でもあるという状態で会議を始める。
すると、例えば「何々高校の年間行事に関するアイディア会議」を行った場合、互いに特定の言葉を引き出そうとするので、発言に少々の歪みが生じる。
そのことで、かえって発言しやすい空気やノリの良さが生まれる。
その結果、会議から有意義な発想が出やすくなるという訳である。
ゲームの場合は、負けが一人出たら終了、最後の一人になるまで続ける、時間制限を設ける、あるいは途中でNGワードを書き直すなど、色々とルールに手を加える余地がある。会議の場合もその時その時で調整すればいよい。
負けた人の罰則は「会議後の食事代や飲み代を支払う権利を得る」「アイスを一本おごる」でも何でもよい。
人数が4~6人以上となるとやや難しいが、Aさんの座った位置の正面方向にあたる二人にAさんのNGワードを設定させるとか、おでこにNGワードを書いて自分以外の他の人全員に見えるようにするなど、工夫してできなくはない。
人数としては3人が最も望ましいと思うので、6人いたら2テーブルに分けた方が良いかもしれない。
あるいは一対多で、司会役の一人にだけNGワードを設定すれば、多の側は発言をしやすい空気になる筈である。司会役が大人で、大人数の子供が会議をする場合は、ゲーム感覚で会議が進む。
手軽で面白くて有益な方法だと思うので、早速やってみたい。
追記:絵が上手に描けなかったので、そのうちにもう一度、きれいな感じにまとめたい。