これまでに映画館で観た映画と、ビデオ、DVD、テレビで観た映画の比率はそれぞれどの程度の割合なのか、正確にはわからない。
それ以外にも昔は喫茶店で勝手に(?)映画を上映していたり、何とか文化会館で文部省推薦の教育映画を先生の引率で観たりすることもあった。
最近は配信によってスマホやパソコンで映画を観る人が増えていて、マッチ箱くらいのサイズの画面で観た映画は映画と呼べるのかどうか、分類上どうしていいのかすらよく分からない。
いま現在、記憶を掘り起こしてみて「映画館で観た」とはっきり言えることに価値があるのかどうかも分からないが、印象に残っている順番に、映画そのものの出来を加味しながら挙げてみたい。
まずは第十位!
「四月の魚」!
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何と、大林宣彦監督、高橋幸宏主演の映画である。
内容は……、忘れたことにしておきたい。
しかし映画館で観た映画としては、割と印象に残っている。
第九位!
「ジェダイの復讐」!
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近年、いつのまにか「帰還」になっているが、あくまでも当時は「復讐」だったので「復讐」としておきたい。
SWとしては最初のフィナーレで、映画としては大したことがない話だが、スピーダー・バイクで走る場面の迫力だけはよく覚えている。
スター・ウォーズ スカウト・トルーパー & スピーダー・バイク 1/12スケール プラモデル
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第八位!
「お葬式」+「タンポポ」
高校の頃に二本立てで上映していたのを観に行った。
「お葬式」は縁起でもないタイトルなので、そういうタブーを破るという衝撃性が当時はあった。
構想の段階から撮影、編集、上映までを記録した「『お葬式』日記」は今でも名著だと思う。
「タンポポ」は一部「美味しんぼ」とそっくりな台詞があったりして、問題になったのである。
「美味しんぼ」を愛読していたS田君と一緒に観に行った筈だが、当のS田君がその件についてどう言っていたのか記憶にない。
第七位!
「男はつらいよ」
近所の映画館でリバイバル上映をやっていたので、暇そうにしていた祖母と二人で観に行った。
第一作での寅さんは、前半は本気でうんざりするほど大迷惑な存在、後半は笑えないほど気の毒で可哀想だが、そのくらい極端でないと成立しない話である。
第六位!
「スウィングガールズ」
封切り当時から評判がよく「映画館で拍手が起こった」というのをニュースか何かで読んで、仕事で行ったついでに池袋で観た。
単なる根性ものではなくて、所々の笑わせどころで観客がドッと笑っていた(私も)。
第五位!
「もののけ姫」
ジブリ映画で、映画館で観たのはこれと「ハウルの動く城」のみ。最初から最後まで息をつく暇もなく、1800円払って高いという気に全くならなかった(普段はなる)。
いま考えると俳優を声優に起用して、最も違和感が少ない作品だったと思う。
第四位!
「アンダーグラウンド」
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これは誰かに誘われて、シネマライズ渋谷で96年に観た。
「もののけ姫」よりもさらに豪勢で、こってりした大皿料理のような大作を観たいという人にはお勧めである。
第三位!
「ファンタジア」
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子供の頃に銀座で観た。
映像はもちろん驚きの連続で、当時はまだ家庭用ビデオがない時代なのでサントラを買って、頭の中で再現しながら「禿山の一夜」ばかり聴いていた。
第二位!
「エル・トポ」+「ホーリー・マウンテン」+「サンタ・サングレ」
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三鷹オスカーで1992年頃に観た。
この映画館は旧作の三本立てをやっていて、「ゴジラ」「モスラ」「ラドン」とか、「用心棒」「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」とか、濃厚すぎるプログラムを組んでいた。
ホドロフスキーの映画は「エル・トポ」ただ一作だけでも異様で圧倒的でスタイリッシュで眠れなくなるような、伝説的変態カルト映画である。
それにその後の二作品もついてきたせいで、真っ直ぐ歩けなくなるほどの衝撃を受けた(特に「ホーリー・マウンテン」の落ちにはガクッと来た)。
さあ、
栄光の、
第一位は!
「ブルース・ブラザース」!!
これはとにかく終盤の盛り上がりが凄くて、映画館にいる全員がドヒャッ!ドワッ!という感じで、大声をあげて笑っていたのが印象的だった(自分含む)。
いまDVDやBDで観てもさほど面白さは変わらないと思うが、見知らぬ観客同士の一体感というか、そういうものを始めて知った。
ところで、映画館で観た映画のワースト1もついでに発表すると、ぶっちぎりで「エアベンダー」である。
当時「ワンピース」が頂上決戦の辺りで、「まあ、あれと似たような話だろう」と思って軽い気持ちで観たのだが……、
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これは本当に酷かった。
心が真っ黒に塗りつぶされるような、絶望的なつまらなさだった。
尾田栄一郎先生に泣きながら土下座して謝りたくなるほど似て非なるもの、天地の差と言っても足りないほどの差であった。
なぜこれが日本で公開できたのか、まったく不思議で仕方がない。