つい先日まで真夏だと思っていたら、もう手帳が売り出される季節になっていた。
書店で手帳を見ていると、またいつもと似たようなものを買いそうになってつまらない。
昨年の今頃は、例年と違った手帳を買おうと思って「陰山手帳」を購入した。
この陰山英男という人は「百ます計算」を考案した人で、手帳もヒットしているらしい。どのページにも百字ほどのコラムがあって、暇な時に読めばいいと思って購入したのだが、あまりにも退屈で平凡な内容なので暇があってもほとんど読まないまま9月下旬まで来てしまった。
今年はさすがに陰山手帳を買う気にはならないし、かといって毎年のように買っていた高橋の手帳や能率手帳にも飽き飽きしている。
つい先ほどアマゾンで「デルフォニックス」という山下達郎が好みそうな名前のメーカーの手帳を見ていたら「 A6 ダニエル」という商品が目にとまった。
実は私、以前から過ぎ去った過去の分のページのはじっこを切り取るタイプの手帳が好きなのだが、なぜか国内のメーカーはその方式をあまり採用したがらないように見える。「コーナーカット」と言うらしいが、この手帳はその方式である。
さらに、この手帳は表紙の隅にギャルソンの絵が描いてあって、そこが子供っぽいといえば子供っぽいし、やや堅めの人には不評だと思うのだが、大抵の場合、手帳の表紙などほとんど誰にも見えないし見せない。この表紙を見せてちょっとした話題になればなったでいいし、そういう意味では使える手帳ではないかと思った。
中身はバーティカル(縦型)ではなくて4分割というのも風変わりで、気分転換に一年だけ使うのもいいかもしれない。今のところ10月からこれにしても良いと思っている。
ちなみに自分は絶対に買えないが、めがねうさぎシリーズの名作「おばけのてんぷら」手帳にも捨て難い魅力を感じている。