「マダムと泥棒」は舞台劇のようなカッチリしたコメディ映画で、結末が手品のように綺麗にまとまって、スッキリしていてよい。
と思っていたらイリヤ・フルニークという人の手でオペラ化されているという。やはりよく出来た脚本はすごい。
フルニーク : 歌劇 「マダムと泥棒」 全4幕 (Ilia Hurnik : Dama a lupici (A Lady and Robbers)) (2CD) [輸入盤]
- アーティスト: Various,イリヤ・フルニーク,ヤン・シュティフ,プラハ放送響,プラハ国立劇場男声合唱団
- 出版社/メーカー: Radioservis
- 発売日: 2012/12/30
- メディア: CD
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と感心していたらこの映画はもともと、脚本家の見た夢がベースになっているとのこと。
- 作者: アレクサンダー・マッケンドリック,吉田俊太郎
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2009/09/28
- メディア: 単行本
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この本↑に書いてあった。
「多義性とは曖昧さのことではない。」
「物語の出だしは、何らかのバックストーリーの結末である。」
「ネガティブな行動には、ポジティブな行動の形を借りてドラマ性を持たせよ。たとえば、ある出来事が起こりかけたがストップしてしまう様子を描く。」
などなど「なるほど!」と膝を打つような映画製作上の箴言が多いのだが、「脚本家の見た夢を映画にしました」で作った本作が代表作かと思うと複雑な気になってくる。