幽霊つきの古城を一度バラして、アメリカに持っていってしまうという発想がスマートで楽しい。その際に幽霊も持っていってしまうので、さらに愉快。
ゴーストが古城ごと大西洋を渡ってお引っ越し
ルネ・クレール監督による幽霊映画の最高傑作
フランスが生んだ詩情と風刺の映画詩人、巨匠ルネ・クレールが英国で作ったびっくりするほど楽しい幽霊コメディ。
先祖のハンサムなゴーストが住み着く歴史的な古城をアメリカ人が買い取り、部品に分解してゴーストつき、フロリダへ移転する…。
1935年 イギリス作品
そっくりな人同士(幽霊とその子孫)が入れ替わってヒロインとやり取りしたり、マスコミが大げさだったり、なぞなぞで女の子を喜ばせたり、いかにも大らかでコメディらしいコメディ。クライマックスまできちんと盛り上がって、まとまりがよい。昔のキネ旬で2位だったという話。
ルネ・クレールは以前「奥様は魔女」を観たことがあって、そちらも楽しかった。
「奥様は魔女」はTVドラマが有名だが、その前に白黒映画があったのだ。