「24 -TWENTY FOUR- レガシー」12

とうとう最後まで見終えた！

テロリストたちによるレベッカの処刑を阻止するため、ナセリの娘を確保するエリック。娘と引き換えにレベッカを引き渡すよう、ナセリに取引を持ちかけるが…。

「打ち切り」と聞いていただけに、もっと尻切れトンボのような終り方を覚悟していたのだが、きちんと終わっていたので良かった。

あの件はどうなった？と思わせる人物（大統領候補の父親の手下とか、首を絞められて気絶していたあの人など）も多少はいたが、最終回らしいサプライズ的な展開もあって充分楽しめた。

ただ全体に「24」マナーを守って作られた入門編という雰囲気があるので、これまでのシリーズの最良の部分に比べれば焼き直し感は否めない。初めて観るにはピッタリかもしれない。

で、今回のDVDのオマケについていたのが「ブレイクアウト・キング」というシリーズの第一話。

脱獄囚を捕まえるために、犯罪者を仮出所させてチームを作って捜査させるという「羊たちの沈黙」と「七人の侍」と「スパイ大作戦」を掛け合わせたような話だった。

これが実にテンポよく、ポンポンと謎が出てきては、意外な角度からホイホイと素早く解決される。しかもカーチェイスありお色気あり、発砲あり仲間割れあり、いきなりの裏切りもありそうになったりで、とにかく密度が濃くてハイスピードで、先が読めない。

しかもキャラクターが皆、潜在的にもっと何かありそうなので第二話以降も期待できそう。一話完結でビシッと終わる点も良く、文句をつけたくなるような所が何ひとつない。

シーズン１と２がDVDで出るということは、少なくともシーズン１は珠玉の傑作率が高そうなので、２話以降も見てみたい。