喉が痛くなった男のその後

「喉が痛むなあ、でも、薬を飲んで安静にしていれば治るでしょ」

などと甘く考えていた私は、31日の夕方になってもまだ喉が腫れていて、薄く切った林檎を半分食べるのにも苦労していて、奥歯まで痛くなってきて、熱もあるという最悪の状態です。

昨日の夜に救急病院に行って「インフルエンザかどうか確かめますね」ということで、拷問用の器具にしか見えない綿棒を鼻の奥まで突っ込まれ、脳みそを８の字に引っ掻き回されて、結果は陰性で関係ないとのこと。それで痛み止めの薬と抗生物質を処方してもらったのだが、ほとんど効かなかった。

とにかく喉が痛いので、唾液を飲むことすら苦しい。しかし何故か唾液が出てきて厄介である。仕方ないのでティッシュを口に入れて唾液を吸い取らせるようにしたら楽になった。こういう知恵を、なぜ医者は教えてくれないのだろうか。

薬を飲んで、仕方なく眠る。だがさすがに10時間とか12時間も横になっていると体というより頭が変になってくる。人間は縦の姿勢になって行動しないと頭痛がしてくる生き物なのではないだろうか。

それで嫌々ながら「みをつくし料理帖」を観ていたら安田成美の肌が若々しいので、化粧品のCMかと思った。いつ見ても熟れすぎた柿のように灰色がかっている美保純の顔色とはえらい違いである。

みをつくし料理帖 DVD-BOX

本を読もうとしても頭に入ってこないので、絵に字が添えてある本はどうかなと考えて「シュナの旅」を読んだ。本を読んでも滅多に涙が出てこないのだが、本作はいつ読んでも涙が出てしまう。動物と人間の絆とか、半分くらい自我を失ってしまった人間が出てきたりすると、自分はたやすく感動してしまう。この手の設定に弱いのである。

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

横になっても縦になってもしんどいので、音楽をかけながら掃除をするしかない（口にティッシュを入れながら）。こういう時には落ち着いた曲がいいと思い、「フライト・トゥ・デンマーク」をずっと聴いている。

フライト・トゥ・デンマークFlight To Denmark

それでは皆さん、よいお年をお迎えください。