喉の腫れと痛みが治った男

 

 

30日の夕方から悩まされてきた喉の痛みだが、ようやく治った。自分と同じような症状に悩まされている人のために、試したことや考えたことを記録しておきたい。

まず原因だが、ストレスや疲れがたまっていたところへ喉の炎症が重なってなる(病名としてはおそらく急性扁桃炎)ということになるらしい。最初の段階では「喉が痛くなる風邪」と思っていたのだが、実は喉が痛くなる風邪という風邪のひき方をしたことがないから変だなとは思っていたのである。いつも大体、鼻水とか熱から入るので。

それでもドラッグストアに行ってちょっと薬を飲めば治るというつもりでいた。お店の人に症状を言うと、もう腫れているようであれば直接、塗るタイプがいいですよと言われ、「のどスプレーAC W」というのを買った。

 

【第3類医薬品】コフジスACのどスプレー 30mL

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これが驚くほど何の効果も齎さなかったので、飲み薬の方を翌日買ってみた。ネットで調べると「ぺラックT錠」という薬が良いらしいので買って飲んでみた。

 

【第3類医薬品】ペラックT錠 36錠

【第3類医薬品】ペラックT錠 36錠

 

 

ぺラックも全く何の効果もなかった。とにかくもう市販の薬ではダメで、医者が処方箋を書いて出してくれるような奴でないと効かないのでは、という気になって来た。

で、30日の夜に病院に電話して「喉が痛くて水も飲めない、奥歯まで痛くなって来た。明日の予約をしたい」と言ったら「明日の九時過ぎにまた電話して下さい」と素っ気なく言われて絶望的な気分になった。もう一件、別の当番病院にかけてみると、「今から来てもらって大丈夫ですよ」「インフルエンザかもしれないから検査してみましょう」とのことで、夜7時半頃にすっ飛んで行った。

で結局、インフルエンザではない、薬は抗生物質と痛み止めを七日分出しますよという結果になったのだが、これも効かなかった(ちなみに一時金で一万円も取られた)。

30日の夜、31日の朝、31日の昼、31日の夜まで薬を飲んでは寝るの繰り返しであった。さすがにもう眠りすぎと熱で頭が変になりそうで、夕方には少し腫れが引いた気がしたのだが、夜になるとまた喉の奥が真っ赤になってきて、さっぱり病状が改善しない。

とにかく喉が痛くて唾液も飲めず、食事は蕎麦10本とか薄く切った林檎だけ、首筋や喉の周辺や額のあたりが全て熱いという状態である。

そのうちとうとう年が明けてしまった。

年明けの前後で役に立ったのは、ハッカ油を一、二滴ほど水にたらして作ったうがい液で、これは口をゆすいで吐くだけで少しは喉も口も楽になるという効果があった。

 

ハッカ油P 20ml

ハッカ油P 20ml

 

 

とにかく薬をあれこれ飲みすぎたせいか、常に苦いような変な味の唾液が口から出てきて、そのたびに「ペッ」と吐くのが面倒で、気持ち悪くて、しんどかった。

ストローを口にくわえて、口の中で生じる唾液を常に外に出したらどうか(洗面器かビニール袋でそれを受け止める)と考えたこともあったが、結局は面倒くさくてだるいし、頭はぼんやりしているしで、実行しなかった。

世の中に何十億人も人間がいるのだから「唾液を吸い取るガム」を発明して売っている人がいてもいいのに、とか、痛みを数値化できる機械があれば(ドキュメンタリー番組で見た記憶がある)同じ病気で苦しんでいる人同士で、痛み比べが出来ていいんじゃないの、とも考えた。

ただ、何かを飲み込みさえしなければ楽でいられる時間もなくはない、という時間帯がやっと出てきて、結局どの薬が効いたのかは分からない。

で、最終的には一日の昼過ぎに喉の腫れが少し引いて、赤茶色の膿のようなものが喉の奥から出てきて、それを吐き出したらいかにも「治った!」という実感を持てたのであった。嘘のように熱が下がり、顔の周囲のぼんやりした感じが急に取り払われ、肩や体が軽くなったのである。

急に終了した感じで「は~やっと治った……やれやれ」という心境なのだが、不思議なのは2,3日ほとんど食べていなくても食欲が湧かなかったことである。食欲どころではなくて、全身が喉周辺の雑菌やら何やらと戦っていたのであろうか。新年早々、やはり人間は健康が第一なのだと思い知らされた。