大きなショッピングモールの駐車場に車を停めようとする。
すると、空きがなくて、あちこちさ迷う羽目になる。
日曜なんか人も車も多すぎて、あっちをぐるぐる、こっちをフラフラ、という調子で。
あっ、あそこなら入れそう!
なんて調子でやっとこさ車を停めるまではいいんですけど、建物全体のどの辺りに自分がいるのか分からない。
もちろん、そのために「Aー5」とか「3C-4」という場所を示す記号があるわけよね。でも、抽象的すぎてすぐ忘れちゃうのよ。
駐車場でフラフラグルグルして、建物の中でもグルグルフラフラして、やっと用事が済んで戻ろうっていう段階になると、もはやスタート地点に戻れないっていう結果は、いわば必然よね。逆のコースを辿り直すのは不可能だし、ついついこんな風にカマっぽい口調で思考してしまうのよ。
いっそのこと大容量インクみたいに「やどかり」とか「ハリネズミ」の絵を貼っておくのはどうかしら。
もっと発展させて、動物、植物、食べ物、偉人でショッピングモールのABCD棟を表し、1,2,3の各階はグー、チョキ、パーにでもしたらいいんじゃないかしらね。真面目な話、そう思うのよね。
たとえば「野口英世がパーを出している絵」を覚えておけば、D棟の3階までは分かるってわけ。これなら、お年寄りや言葉の通じない外国の方にも理解できるわ。
って、本気で考えているうちに本気で分からなくなっちゃって、ほぼ迷子よ!何か架空の冗談みたいに書いてるけど……。本当にこれに近い状況に陥ったことがあるせいか、笑うに笑えず、泣くに泣けないのよ!もう!バカー!