かしこまった儀式を伝える番組では「令和」の発音の最初が高くなっていることが多い。「ピューマ」のような感じで「レーワ」と発音すると、いかにも気取った雰囲気が醸し出される。
しかしそのうち平板になって「ギョーザ」のような「レーワ」になってゆくように思われる。
昭和だって、ピューマのような「ショーワ」とギョーザのような「ショーワ」が混在しつつ、最終的にはギョーザ派が優勢になって今に到るという流れになっている(と思う)。
と思っていたら「昭和」の発音について書いてある記事を見つけた。
(安住紳一郎)ちなみに昭和も2つありましたね。「↑しょうわ」と「→しょうわ」っていう。頭高か平板かということですけども。
(中澤有美子)「↑しょうわ」って言う人もいましたよね。
(安住紳一郎)そうですね。出だしの音を高くして入る「↑しょうわ」。一方、全部平べったい「→しょうわ」の2つですね。みなさんはどちらをお使いになってましたでしょうか? アクセント辞典などには「どちらでもよい」と書かれていましたけれども、実は2016年くらいから「『→しょうわ』の方がよい」というような記述に変わりました。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)「昭和」のアクセントを2016年ですよ。もう終わって何年経ってるんだ?っていう頃に、ようやくその段階になって「どちらかといえば『→しょうわ』がいい」って言ってるっていうね。「うーん!」って思いました。
もはや「今ごろかよ!」というツッコミを入れるタイミングも逃してしまうほどの遅さで、ということはあと30年か40年後くらいに「レーワ」はどっちでもいいけど、平板な方が望ましい、という結論になりそうに思えてきた。