音楽に詳しい知人が前々からDAOKOを褒めていて、ちょっとやりづらい。聴いてみても内心ではどうもピンと来ないので、話をどのように合わせたらいいのか分からないのである。
こういう時に嫌いな相手なら、ついでにDAOKOも嫌っておけば済む話で、ごく平然と「DAOKO最高っすね!」と流してお終いなので楽なのだが、そうもいかない。
THANK YOU BLUE (初回限定盤)(CD+DVD)
- アーティスト: DAOKO
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2017/12/20
- メディア: CD
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DAOKOはラッパーでヴォーカリストで作詞家で、しかし作曲はさほどしない人だから個性を把握しにくい。そのためオリジナルよりもカヴァーの方に個性を感じるほどである。それでも、Spotifyで何曲か聴いているうちに少しずつ良さが理解できるようになった。
それどころかむしろ、まだ15%くらいしか本気を見せていない、未完の大器とでもいった存在のように思えてきた。
彼女はたとえば大森靖子に比べると少しもジタバタした所がなく、もちろん「○ンコ」だの「○ンコ」だの、物議を醸すような発言は一切しない。これまでもこれからも金持ちは喧嘩せず、美女はジタバタせず。神、そらに知ろしめす。なべて世は事も無し。