RCサクセションもまた、わざわざ「アルバムを買って聴く」という段階までは進まなかったバンドで、そうでなくても「友達が半ば強引に貸してくれる」「親戚の家にあった」「貸レコード屋にあった」といった機会があっても不思議ではなかったのだが、私の十代の頃は結局のところ通り過ぎてしまった。
今になって聴いてみると、
何と、むしろ初期の作品になればなるほどしっくり来る。とりわけ「夜の散歩をしないかね」はシンプルで洗練されていて、それでいてちょっとおセンチで、もっと早く聴いておけばよかった。
自分としては「カヴァーズ」騒動の後のタイマーズが好きだったのだが、初期のRCのアルバムは今後も聴き続けるかもしれない。