恫喝型の人間が言う「ファミリー」は漢字で書くと「組」で、ゴッドファーザーに出てくるような世界が好きで、「絆」とか「仲間」とかいう言葉も好きで、仕事に大金と利権が絡んでいる。
私もこの種の人物から声をかけられて、誘われたことがある。懐柔して恫喝してまた懐柔するという流れがセットになっているから、すぐにあのタイプだなとわかる。本人も取り巻きも嘘くさい笑顔が得意で、言葉が不自然で不正確で無責任だから、話が長引けば長引くほど変な齟齬が生じる。
ゴッドファーザー45周年記念ブルーレイBOX TV吹替初収録特別版(初回生産限定) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2017/07/21
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
握手と記念写真を好んで、空疎な表彰やパーティをしたりされたりも大好きで、軍隊並みに上か下かの関係以外は存在しなくて、言論の自由がなくて、ちょっとした「お願い」から始まったはずがいつの間にか徹底服従を求めてきて、情勢次第では白と黒が逆になる。
血と汗と涙と根性と義理と人情としがらみとで構成されている世界、足を洗うことを許さない体質、で最後は造反と裏切りと暗殺と……つまり表面が何であれ、本質的にあっちもこっちも日本はヤクザですよ。
結論:若い頃にヤクザ映画を観ておくと、芸能・政治・社会・経済の分野の理解が進むし、組織論・天皇制・歴史や戦争の勉強にもなるのでお勧めです。