何となく紛らわしくて気になる映画祭……、ついに最終日です。
「ワイルド わたしの中の獣」を観てみたところ……。
【ストーリー】
職場と自宅の往復で無機質な毎日を過ごす女性アニア。彼女はある日、自宅マンションの前に広がる森で一匹のオオカミを見かける。オオカミは彼女をじっと見つめ、再び森の中に姿を消した。
嫌な上司ボリスにこき使われ、冴えない日々を過ごしていたアニアは、初めて触れる`野性'に心をかき乱され、激しく惹かれていく。
次第にオオカミに執着するようになった彼女はあらゆる手を尽くし、ついに捕えて自分の高層マンションに連れ込む。狭い部屋で暴れるオオカミに最初は命の危険を感じるが、次第に“彼"と心を通わせ、彼女が秘めていた欲望が露わになっていく。
アニアは“彼"の虜になり、食事を用意し、同じ部屋で眠り、まるで恋人であるかのように接し愛し始める。彼女は次第に野性に取り込まれ、人間として常軌を逸脱する行動をとり始める。その様子に戸惑う周囲の人々。
しかし、上司のボリスはそんな彼女の変化を気に入り関心を寄せる。そして心の隙間を埋めるかのようにアニアは上司と関係を持ってしまう。果たして人と獣の狭間で生きている彼女を待ち受ける運命とは---------。
予告編と、上記の【ストーリー】以上のものはほとんど無いです。
「RAW 少女のめざめ」と比べると、本当にストーリーもテンポも平板で、退屈で、結末も何だか投げやりです。ひとことで言ってしまうと、女性の妄想的な映画なので、ある種の女性はビビッと来るかもしれません。
客観的に考えて面白いかどうかでいうと、100対1くらいで「RAW」の勝ち。
ただちょっとした共通点としては、主人公の姉妹が出てくる点、排泄や脱糞の場面が唐突に出てくる点など……、後者は実際に見た人でなければ分からない迷場面ですが、知っているからといって自慢もできません。
という訳で今回の映画祭は、自分的には前半だけ盛り上がって、後半は欠伸も出ないほど退屈しました。