「シン・ウルトラマン」以降の展開

 

 

「シン・ウルトラマン」に出てくる怪獣がネロンガとガボラだと知って、ややガッカリしている。

それなら何ならば納得できるのかと思案するに、えりまき怪獣ジラースが最適のように思えてきた。

ネロンガとガボラが原発の近くに現れたりして、社会派っぽくダークな展開からの中盤は宇宙恐竜ゼットンとの対決、そこから終盤はジラースが登場するのだ。

ジラースはえりまきをバリバリと剥がされて、ウルトラマンに負けそうになるのだが、

 

 

「この続きは2024年の『シン・ゴジラ2 ゴジラ対ウルトラマン』で!!」

 

と予告が流れて、日本中がひっくり返る。

正直なところ、そのくらいのサプライズがなければ、もう誰も庵野秀明のやることに驚かなくなっているのではないだろうか。両方を作れる人間だからこそ、ジラースの存在を有効に利用するべきで、理にかなっている。

で、満を持して公開される「シン・ゴジラ2」は前半がまさかの「ゴジラ対ウルトラマン」というドリームマッチで盛り上がるものの、後半は急に映像が止まったり、同じ風景でセリフ劇だけが続いたり、急に役者が観客に話しかけてきたり、何が何だか分からない哲学的な作品になっていて、ヒットどころか2週で打ち切り。

「逆にすごい!」

「一周まわって、むしろ楽しい!」

「真のファンならこれを楽しめるはず!」

という絶賛の声も5%くらいはあるので、まあまあ無かったことにされつつ「シン・仮面ライダー」へとまた続く。

 


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こちらはフィクションとノンフィクションが混じっている。

円谷プロと東宝の双方から「シン・ゴジラ2」の大コケが原因で命を狙われて、改造人間にされてしまうのが企画・脚本、そして急に主演も兼ねることになった庵野秀明なのだ。

繰り返すが、このくらいのサプライズがないと観客は納得できなくなっている。

次から次へと送り込まれる怪人どもと戦う庵野秀明、さらに2号やV3が華を添えて、寅さん映画のように長期シリーズ化して……というのが今年の初夢だった。