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書くことあり日記:解説を解説して鑑賞する

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ルイ・ジョーダンのCDの解説を読んでいたら、唐突に「2倍、2倍!」なるフレーズが出てきて、他人事ながら「今どきコレを書いて意味のわかる人間がいるのだろうか?」と思ってしまった。

「他人」と言っても同じCDを買って解説を読んでいる人達を指しているので、まんざら他人でもない関係ではあるのだが、そこをあえて言わせてほしい。

その台詞は、かつて高見山が布団のCMで嬉しそうに繰り返していた言葉なのだと……。


サムバディー・アップ・ゼア・ディグス・ミー

サムバディー・アップ・ゼア・ディグス・ミー

マン・ウィアー・ウェイリング

マン・ウィアー・ウェイリング


他にもジャイヴ関係は、音楽の持つ雰囲気が愉快なだけについつい筆も滑ってしまうようだ。

十年以上も前に出ている以下のCDの解説では「クウェッ、クウェッ」からの連想で「青田赤道」という人名が出てきたりもしている。

 

ジャイヴでスウィング!(10)ラジオ?モノクロ時代のスウィンギン・ジャイヴ

ジャイヴでスウィング!(10)ラジオ?モノクロ時代のスウィンギン・ジャイヴ

 

これは「嗚呼!!花の応援団」の主人公の名前なのだが、さすがに少し遠慮して「(誰もついてきてないってか?)」と書いてある。

この機会に書いておくが、私はついていっているので安心していただきたい。

 

嗚呼!! 花の応援団 (1)

嗚呼!! 花の応援団 (1)

 

 

と言いながらも私は古風な解説が好きで、昔、親戚の家で聴いたカーペンターズLPの裏に書いてあるような解説(皆さんに、素敵な二人組のさわやかなハーモニーをご紹介いたしましょう……。といった丁寧なもの)に今でも憧れる。

この種の慇懃で味わいのある解説はすっかり絶滅してしまったようだが、たまに昔の解説がそのままCDに流用されて残っているのを発見して嬉しくなることもある。

さて、自分が持っているCDの解説の中で、最も古風な味わいを持っているものを最後に一つご紹介しよう。

それはジャンゴ・ラインハルトの「ジャンゴロジー」である。


ジャンゴロジー(紙ジャケット仕様)

ジャンゴロジー(紙ジャケット仕様)

 

スイング時代というビッグ・バンドの勃興がギターの出ばなをくじき、再びリズム・セクションに埋没する仕儀に相成ったのである。

 

国境を超越した彼の奏法はユニークという形容は適切を欠き、コスモポライツこそ相応しいように思える。

 

やがて‘24年、Chabelというシャンソン歌手の伴奏としてスタジオの敷居を跨いだ。

 

のちのウェス・モンゴメリーを思わせる一瞬をお聴き逃しなきよう。

 

これ亦ジャンゴ宗家十八番の一つで彼のオリジナルである。

 

 

全文ここに書き写したいくらいの、格調高き、古臭きお言葉の数々……。

こういう人(斉木克己)に私はなりたい。

 

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