刑事コロンボ

「刑事コロンボ」覚え書き6

コロンボの最初期の作品「殺人処方箋」を見た。 本格的なシリーズ制作を開始する前の第一作で、舞台劇が元になっているという。 明らかに腹の中で思っていることとセリフに食い違いがあり、圧力をかけてくる犯人と、それでものらりくらりとかわして、懐に入…

「刑事コロンボ」覚え書き5

チャットGPTに「刑事コロンボ」の魅力を訊いてみた。 その結果は以下の通り。 問い:「刑事コロンボ」の魅力はどのような点にありますか。10点ほど挙げてください。

「刑事コロンボ」覚え書き4

悪や、その原因となるエゴや傲慢、無知、愚かさに対して「憎い」と感じさせるのは比較的たやすい。 たとえば、冷酷な犯罪を描くことで「ひどい」「むごい」「残虐だ」と感じさせて「憎い」と思わせるような。 しかし、悪や愚かさに対して「憐れみ」まで感じ…

「刑事コロンボ」覚え書き3

コロンボの態度は、「初歩だよ」とワトソン君に講義するホームズとはかなり異なる。 コロンボが犯人の前で淡々と話し、騒ぎ立てず、何かを断言しないのは、失われた命の重さに対する敬意があるからではないか。 刑事コロンボ完全版 3 バリューパック [DVD] …

「刑事コロンボ」覚え書き2

コロンボはいつも遠慮がちに、一見どうでもいいような些事に関する質問を重ねる。 こうした態度には遠慮と、躊躇いと、謙虚さと、悪人をじわじわ追い詰める懲罰を楽しむような残酷さが混じっている。ひと言でいうなら老獪であり、遠回りこそが最短距離である…

「刑事コロンボ」覚え書き1

「刑事コロンボ」を30年ぶりに観直しているので、感想と覚え書きを残しておく。 「刑事コロンボ」は倒叙ものなので、視聴者よりもコロンボは僅かに遅れて、犯人に気づく。そしていつのまにか、多少の優越感を持っていた視聴者を追い越すようにして真相を探り…