私は今年の3月から「はてなブログ」でブログを書くようになって(それ以前は「はてなダイアリー」を利用していた)、そのしばらく後になって初めて、有名ブロガーとして「イケダハヤト」氏の存在を知った。
ここ数日、著作権の話題をめぐってまた氏が物議を醸している(というかボカスカ叩かれている)のを見て、なるほど「炎上商法」とはこういうものかと、他のウォッチャーとはやや違う角度から学ぶ点が多かった。
氏は論敵を「馬鹿」「おっさん」「おじいさん」呼ばわりするなど、挑発的な表現や態度が目立つ。
また、氏を非難する側の方も、正義を信じる余りレトリックが空転して損をしているように見える。
しかし年齢的には「おっさん」側の自分としては(枝葉には大いに問題があるけれども)氏の言いたいことの本質は割とすぐに理解できたのである。
なぜそうなのかというと、イケダ氏が言いたくて上手く言えずにいるであろうことの大半は、以前、内田樹氏が書いていたことにそっくりだからである。
今、イケダ氏が何を言っているのか理解できず、ムカムカして腹が立ってたまらないという向きには、ぜひ内田氏の「グーグルの存在する世界にて」を読んでみてほしい。
イケダ氏の、
著作権者の利益になるパクリもある
あなたがどれだけ「パクリは許されない!」と叫ぼうとも、ネット上ではコピーコンテンツが「当たり前」になっていきます。NAVERまとめがこれだけ人気を集めている意味を理解しましょう。世界でバイラルメディアが乱立し、各メディア間でコンテンツが「共有」されている意味を理解しましょう。著作権者は、抗えない変化に文句を言うのではなく、勝手なコピーに耐えるビジネスモデルを作り上げていかなければなりません。」
と似たような内容が、どれだけ異なる角度から書かれているか、よく確かめてほしい。
今だけでなく、今後も参照され続けるべき文章なので、この記事を殿堂入りとして、末永くこのブログでは讃えたい。