回文の場合、手本になるような作品が限りなくゼロに近いから、好き勝手にやっててもどこからも文句を言われねえ気楽さがあるけどよ。
短歌の場合、百万回くらい読み込んで、目と精神に焼き付けるべき名作が無限に近いほどありやがるぜ!
ど素人としても、さすがに「少しくらいは短歌について学ばないとやべえ!」って、思い知らされる機会が結構あるよな?
黒衣の短歌史 - 中井英夫全集 第10巻 (創元ライブラリ)
- 作者: 中井英夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2002/02/22
- メディア: 文庫
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そんなことを考えつつ寝る前に「黒衣の短歌史」を読んでると、この「黒衣」は「くろご」と読むのが正しいということが判明したのさ。
ぶっちゃけた話、かなりショックだったぜ!
今まで何の疑いもなく「こくい」の短歌史だと思い込んでいたからな!
お前らだってそうだろ?
このタイトルを見たら、まず「くろごのたんかし」とは読まないと思うぜ!
でも仕方ねえよな。
何故かって?
作者みずから「まえがき」でそう書いてるのさ。
ウィキペディアでもそっちが正しい、って明言しているんだぜ。
黒衣(くろご)は、歌舞伎や人形浄瑠璃で、観客からは見えないという約束事のもとに舞台上に現われ、後見として役者や人形遣いを助けたり、小道具を役者に渡したり舞台から下げたりする係。また彼らが着用する黒づくめの特殊な衣装のこと。黒具(くろぐ)ともいう。
黒子(くろこ)ともいうが、「黒子」は当て字、「くろこ」は訛読で、どちらも正しくはないものが慣用化して一般に定着してしまったものである(本来は「黒子」と書いて「ほくろ」と読む)。
まとめて整理すると、
黒衣(くろご)=もともとの字と読み
黒子(くろこ)=後からできた当て字と読み
*「黒子」を「ほくろ」と読む使い方は正しい
大体こういう感じだぜ!
おっと、黒い服の「黒衣」を普通に「こくい」と読むケースもあるってよ。
黒色の衣服。特に、仏教の僧の着る墨染めの衣。また、牧師や修道女のまとう僧衣。こくえ。
ということはベルばら外伝の「黒衣の伯爵夫人」は今まで通り「こくい」でいいってこったな!
少しホッとしたぜ!