「ラ・ラ・ランド」を観てきた。ブロードウェーの人気作品の映画化ではなくて、オリジナルの内容と曲でアカデミー賞の大本命、それに「セッション」の監督ということで期待して、かなり期待以上の部分もあった。
何が期待以上だったかというと、どの曲にもちょいちょいヴィブラフォンが入ってくる点である。冒頭の渋滞の場面での「Another Day of Sun」からして、いきなり歌声につられたようにヴィブラフォンが入ってくる。
他の曲でも例えば「Someone In The Crowd」などイントロから入ってくる。単なる姉と弟の口論の場面ですらヴィブラフォンの音がバックに入ってくる。
とにかくヴィブラフォン好きにはたまらないアレンジが多く、それ抜きでも曲がどれも良いので、映画を観なくてもサントラを買っていいレベルである。
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La La Land (Original Motion Picture Soundtrack)(Blue vinyl) [Analog]
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ミュージカル物はセリフや歌詞で野暮な説明をさほどしない点が実に映画的なので、そういう意味でもあの「セッション」の素晴らしさを引き継いでいる。「二人は互いに惹かれあいました」とか、クライマックスの一連の流れなど、説明がなくても音楽と画が全てのいきさつを雄弁に、漏れなく語り尽くしている。アホみたいに明るければ明るいほど良くなる場面もあり、反対に明るければ明るいほど胸が痛くなる場面もありで、下馬評の高さもなるほどと思わせる一作であった。主演女優がチワワみたいで可愛いので、13部門14ノミネートのうち主演女優賞は獲ってほしい。
「ヴィブラフォンの音がわからない」という人はこちらをご覧下さい。