「その男ゾルバ」

 

 

アンソニー・クインは「道」のザンパノしか知らなかったが、特典映像でその生涯を知ると結婚と離婚を何度も繰り返し、渡辺謙どころの騒ぎではない。晩年は彫刻や絵画の制作もしていたという。

 

その男ゾルバ [Blu-ray]

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パワフルな本人そのままといった粗暴で変なおじさんがゾルバで、文筆家の主人公とのコンビで事を成そうとするものの、特に目立った障害が出てくるわけでもないのに失敗する。障害がなくても、そもそも無計画で行き当たりばったりそのもので、人生訓らしきものもピンと来ない。途中で散財したような(?)お金の増減もはっきりしない。

 

その男ゾルバ (東欧の文学)

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何よりも印象に残ったのは本筋よりもクレタ島の人々の前近代ぶりで、500年くらい前の世界のようであった。原作の小説では私刑などがどのように書かれているのか、ちょっと気になる。

 

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