本作のグレース・ケリーは「裏窓」や「ダイヤルM」で演じていたような典型的かつ善良な美女ではなく、
1.勝気で
2.男にグイグイ迫り
3.活動的で
4.皮肉の応酬も辞さず
5.母親と口論してイライラしながらステッキ(みたいな棒)を振る
点のどれもこれも素晴らしく、腕毛まで美しい。
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2012/08/10
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無実の男が真犯人を追う系の話だが、ただし「モテながら」という点が重要なのだ。
まず疑われながらモテる。モテながら脅迫され、モテながら罵られ、モテながら仲間と協力して、モテながら犠牲者が増えて、モテながら真犯人を罠にかけて、モテながら事件を解決して、モテながらラストシーンへとたどり着く。
全体的に軽快で、クライマックスがやや間延びするものの、それ以外の場面がずっと面白くて楽しい。こういう映画ばっかりの世の中になってほしい。