「歩兵」の読み方

 

 

前回はいかにも自分が偉い将棋ファンで、将棋を知らない人を笑うような内容に見えなくもなかったので、バランスをとるために「実は知らなかった!将棋の初歩」とでもいった話題を書いてみたい。

それはタイトルに書いたように「歩兵」の読み方についてである。通常、将棋の中継などでも「歩兵」の「兵」は省略されて「ふ」と読まれるものであって、「歩を突く」「歩を垂らす」「歩で叩く」などと使う。

この駒は正式には「歩兵」と書いて「フヒョウ」と読む。

しかし、自分は長らく(おそらく三十年ほど)これを「ホヘイ」と思い込んで、常にそう読んでいたのだ。

軍隊の用語では「歩兵(ほへい)部隊」という風に使うじゃないですか!

 

将棋は歩から (上巻)

将棋は歩から (上巻)

 

 

しかし、いくら文句を言ったところで、あくまでも将棋の方は「ふひょう」で、軍隊の方は「ほへい」なのであった。

ついでにもう一つ言うと、両端の縦の筋を攻撃することを「端(はし)」を攻めるから「端攻め(はしぜめ)」と言う。

 

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ところが中継で見ていると「はし」ではなく「はじ」と濁って言う人が結構な割合でいて、有名な棋士でもそう言っているのを聞いたことがある。

どちらが正解という訳ではないらしいが「はじぜめ」と言われると、いかにも「恥ずかしい所」を「責めて」いるようで落ち着かない。

 

花と蛇1 誘拐の巻 (幻冬舎アウトロー文庫)

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漢字で書くと「恥責め」である。こうなってくるとついつい「花と蛇」のような世界を想起してしまう。自分が今ひとつ将棋に強くなりきれないのは、そういうことばかり考えているせいである。