「パニック・フライト」

 

 

「ハイドリヒを撃て!」と「アナ」を観て、キリアン・マーフィーはそんなに良い俳優なのだろうか、とやや疑問に感じた私は2005年の「パニック・フライト」を観てみた。

 

マイアミの豪華ホテルでマネージャーとして働くリサは、郷里テキサスからの帰りに深夜フライトに乗り込む。偶然にも隣席には空港で知り合った男性リップナーがいた。

だがリップナーの正体は、要人暗殺を企むグループの一員だった。リサの勤務するホテルに宿泊する要人の部屋を変えるように脅迫するリップナー。

要求をのまなければリサの父親の命は無い。地上30,000フィート、密室と化した機内でリサとリップナーの静かな闘いが始まった…。

 

パニック・フライト (字幕版)

パニック・フライト (字幕版)

  • レイチェル・マクアダムス
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何と、この作品でのキリアン・マーフィーは要人暗殺のグループの、主人公に近づいて脅迫する悪人を演じているのだ。

「ホテルのある部屋に泊まっている要人を、別の部屋に移せ!」

というのが脅迫の内容だが、他に方法がありそうなのになぜ主人公を狙うのか、その点が最後までピンボケで、脚本の第一稿をそのまま映画化したような、ゆるゆるな話だった……。

12チャンネルの「午後のロードショー」でやってそうな感じで……。

控えめに申し上げて平々凡々……。

それ以外にこれといった感想はありません……。

と言いたいところだが、高級ホテルのフロア・マネージャーを演じるレイチェル・アダムズがいかにも日本人好みの美人だったので、この人のおかげで最後まで観れたようなものだった。

それにしてもこの人は、知名度がいま一つなのではと思って調べてみると、

 

www.ellegirl.jp

 

何と、かの有名な(そして面白い)「プラダを着た悪魔」の主演にぜひ!!という依頼を断っていたのだという!!

 

座談会の中で監督のデヴィッド・フランケルは「映画会社は絶対にレイチェル・マクアダムスを起用したいと思っていた。そしてレイチェルは絶対に出演しないと決心していた」

映画会社の重役たちがレイチェルに出て欲しいと思っていたのは、これまでもたびたび報じられてきたから知っている人も多いはず。でもそれが希望というより熱望に近かったことが監督の証言から明らかに。

なんと制作陣はレイチェルに3回もオファー、そのため彼女は3回も断らなくてはいけなかったとか。

ちなみにレイチェルは『きみに読む物語』『ミーン・ガールズ』と大作への出演が続いていたため、メインストリームではない作品に出たいと思っていたという。

 

その上、レイチェルつながりでレイチェル・ワイズとW主演の「ロニートとエスティ」という作品も発見した。

 

 

まるでいにしえの「W浅野」みたいな役割分担だが「ワイズとマクアダムス」による「ロニートとエスティ」なのだ。何かの役に立つかもしれないので、このブログを読んでいる人は覚えておいてほしい。